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やさしいやちよ/三崎汐 【ルチル】


〔2013/9/24〕


★★★☆☆

やっかみ半分からかい半分で周囲から「スカしている」と遠巻き
にされる転校生の秋野。そんな彼にただひとり親切に声をかけた
のは、いつもにこにこしていて休み時間には内職に励み、クラス
メイトの雑用をささやかな報酬で引き受ける八千代だけ。もうす
ぐ妹の誕生日だから・・・そう言って嫌な顔ひとつしない八千代に
少しずつ、確かに惹かれていく秋野だが・・・・・・?
表題作ほか、「猫」シリーズ連作と読みきり作品、それぞれのそ
の後を描き下ろしショートとして収録。あまくてときどきチクリ
と苦い、粒ぞろいの作品集。

2冊目のコミックスは4カップルの話を収録の読みきり集。
前回の『はるのうららの』がすごく面白くて、早く違うの読みた
い〜!と思っていただけに、このペースは嬉しいかぎり。しかも
明後日には『ほとりのとばり』という3冊目も出るようですね。
短めの話が多いので前回ほどの濃さは無いかなと思いますが、
期待通りやっぱり面白かったですv

表題作は、イケメンでスカしてる風に見られて敵が多いタイプの
転入生・秋野が、唯一、貧乏ながらも健気に生きているクラスメ
イト・八千代に声を掛けられ親しくなるが・・・という話。
どこからが賭けだったんだろう。最初から? 説明するとなると
何でもない話なんですが、何かこの和みムードと、チクッとしつ
つもやっぱり最終的には和むという、空気の流れが面白いんです
よね。描き下ろしでの、妹の友達の男児がウケるw ピュア!

『あをいあらし』は、マジメな学級委員長・山口が、前の学校で
男の教師とデキていたと噂され遠巻きにされている転入生・吉森
の世話をするうちに、自分の気持ちを否定しない吉森のことを羨
ましく思うようになり、同姓を好きになってしまった過去の自分
を許せるようになるというような話。
マイノリティに苦しむ姿が、嫌味なく描かれていていいですよね。
「自分を押し殺す方がずっと怖いな」という吉森のセリフが印象的。
周りの反応が酷すぎて辛かったですが、山口が救われて良かった
し、吉森にとっても良い巡り合いになったなと。描き下ろしの
『とをいあらし』で、吉森の相手だった先生が、山口の上司にな
っていたという巡り合せには、思わずフフフと。

『猫をさがして』『猫よりかわゆい』『猫と手とって』は、高3
の1年間想い続けていた同級生・高村に、卒業後の春休みに町で
偶然会った地味な沢木が、このまま一緒の時間を過ごしていたい
と思い、咄嗟に、逃げた飼い猫を探しているから一緒に探して欲
しいと嘘をついてしまうが・・・という話。
好きな気持ちと嘘をついた罪悪感で、いっぱいいっぱいになっち
ゃってる沢木が可愛いv こういう、健気でかわいそかわいい若者
を描くのが上手いですよね。遠距離恋愛が始まってからもとこと
んダメっ子なんだけど、それでも少しずつ強くなっていく感じが
堪らなく愛しかったです。 「いちごうはにげない よ」をはじめ、
言動がいちいち可愛くて悶えたv

『パンドラの箱』は、自分をいつもイジメてくる望月の家の鍵を
偶然拾った久藤が、ついに耐え切れず、鍵を使ってみることにし
たら・・・という話。これは怖い。イジメが陰湿で胸糞悪いし、望月
の正体も怖いし、すんごいヤな感じ。苦手。でも面白いw
三崎さんの作品の中で初めての暗〜い話でしたが、実は今までの
どの話にも、こういう怖さは孕んでいるんですよね。騙したり、
相手を傷つけたりしながら本当を見極めていくというのが根底に
あって、そのドロドロしたものを、上手い捌き方でほのぼのに持
っていっているというところが面白さなのかなと思います。

それぞれ短めの話なのに、しっかりまとまっていて全部読み応え
があって面白かったです。この方の描かれるぼっち系男子が可愛
くてしょうがないw 今後も益々進化していきそうで、非常に楽し
みな作家さんです。


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