selected entries

SEARCH THIS SITE.

  qrcode

categories

archives

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • -





カナさん/トジツキハジメ 【麗人】


〔2013/6/27〕


★★★☆☆

初めてカナさんに会ったのは、真夜中過ぎの居酒屋の便所。
バンドマンで、自由が服を着て歩いているような、ちょっと目立
つ人だった。俺はと言えば、不満はないけど希望もない、やりた
い事も時間もない、カナさんとは違う世界を生きていた。そんな
俺がカナさんの小さな秘密を知ってから、だんだん世界が変わっ
ていって・・・ 鮮烈な印象を残して駆け抜けて行ったカリスマと
その周りの人間模様を描いた表題シリーズ他、レスラーBLや刺青
フェチのイチャラブ等、ファン必見、著者のBL集大成!

表題作は『カナさん』『ワイヤー』 『ワンマンストーリー』
『嘉那さん』の4話。
しがない居酒屋のバイト店員・ヒロセが、常連客のバンドマン・
カナさんと何度もトイレで鉢合わせし、彼の秘密を知ったことか
ら・・・という話。

最近めっきりB系青年達に目覚めていらしたので、苦手な自分と
しては、さて、大丈夫かな・・・と、少々身構えて読んでしまった
ところがありましたが、バンドマンBLも まぁあまり好きでは無
い方なんですが、いつもより身内ノリな感じがしなくて読みやす
かったです。恋愛の話は勿論、人と人との繋がり、友情とはまた
違う男同士のつながり、内面が詩的な感じで語られているのが、
初期の作品を思い出させる感じで結構好きでした。

というわけで、カナさんという短い人生を突っ走った人物とわず
かながら関係を持ち、ギターを託されたことでバンドのメンバー
との縁を与えられた青年が、ぼんやりとした人生から何かを掴み
始めていくという話。
でも居なくなったことに涙を流したりとか、特別感傷的になるの
ではなく、静かに彼の存在した重みを感じいつも思っているのが、
逆に切なく感じられて良かったです。軽いようで重みがあって。
あと、サポートで入った小生意気なメンバー・キヨがベースの
ゆーしのことが好きで、アホみたいに甘えてる話も可愛くて面白
かったですね。

『たべものではありません』は、デスマッチプロレスのレスラー
・雫に食事を食べさせる、大学からの友人でカフェ飯屋の二三四
という話。自分の作った食事が、雫の血となり肉となることに喜
びを感じるという、ちょっと不気味ささえ漂う愛情を持つ二三四
が面白かったです。その調子で、もちっと先まで見てみたかった
気も。

『月翳』は、出兵して戻ってきて新聞社で働いている国彦と、徴
兵を免れた隼雄という学生時代仄かに想いを抱いていた友人同士
が再会するという話。残らなければならなかった方も深く苦しん
でいた、でも元には戻らない、という何とも言えない虚しさに
心が痛くなる話でした。

『外道』は、和彫りの刺青が似合うアパレル勤務の宇陀児と、彫
り師(攻)のカップルがラブラブしている話。この彫り師の方の
受大好きっぷりが、くすぐったくて可愛かったです。 この本で一
番、サービス的な1本でもありますね。いいいやらしさw

というわけで、ここのところあまり好みと一致しない感じのトジ
ツキさんでしたが、久々にこれはいいなと思った1冊でした。


↓ 商品情報や他の方のレビューはコチラから。
 関連商品の情報なども掲載されてますので参考にしてみて下さい。



↓ ランキング参加中です
にほんブログ村 漫画ブログ BL漫画感想へ
にほんブログ村 BL漫画感想へ







スポンサーサイト

  • -









イトラコナゾール