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千 −螺旋の錠−/岡田屋鉄蔵 【花丸】


〔2012/4/27〕

★★★★☆

「輪廻の枠からはずれ転生することもなくこの世で生きた全て
の証一切の記憶が消し去られる・・・それが魂を喰われるという事
それでも叶えたい望みなら・・・」己を無に帰しても愛を貫こうと
する男たちの鬼哭を背に、妖しき座頭・千載と流浪の剣豪・草
薙の新たな旅は!?

2010年発売の『千−長夜の契−』の続編。
私欲のためでなく、愛する人のために生きてきた証や魂を投げ
出してまで願いを叶えたい男達の、その願いを叶える代わりに、
彼らの魂を喰らって生きている不老不死の座頭・千載と、共に
旅をする剣豪の浪人・草薙が、千載に依頼してきた彼らの生き
様を見届けるという作品。全3本を収録。

もう全部泣けました〜。色んな思いがこみ上げてきて、読み終
えて暫く経つというのに涙が止まらんw
純愛ですよね。時代もあり理不尽でままならなくて、切なくて
とっても苦しいんだけど最後にはフッと救い上げられ、そこに
彼らの望んだせめてもの幸福がある・・・という、自らの命を捧
げてまでも貫きたい想いが描かれていて、もうとにかく堪らな
かったです。

時代劇ということもあり、それぞれの冒頭部分が一度読みでは
結構わからない部分もあったりするんですが、それでも何故か
読んでいるうちに泣けてきて、その後再読してみると、これが
見事にススッと入ってきて、その構成力に思わず鳥肌。そうい
う人がいるところも計算してこの冒頭なんではないかと。特に
3話目の海賊の話は、最初かなりちんぷんかんぷんで、一瞬く
じけそうになりましたがw、再読したら何これ、こういうこと
だったの!と、改めて上手さにしびれ、何でもないシーンまで
愛しく思え、号泣しっぱなしだった次第です。もう、色々と上
手すぎv

第1話は、力士・北龍と絵師・浪江。美しい顔で真摯な相撲を
取る北龍に惚れ、試合を欠かさず見に行き、北龍の錦絵を描い
ていた浪江が、それを北龍本人に喜ばれつるむようになり、や
がて恋仲へ。しかし北龍の活躍を妬む兄弟子達と北龍を独り占
めしたいパトロン・山代屋の手により、大事な御前試合の前に
大怪我をさせられてしまった北龍。だが北龍は、人生を掛けて
土俵に上がり・・・。
もう、仕打ちの理不尽さに、そして何でこんな好き合ってる二
人が引き離されんといかんのだと涙が。しかし悲恋なんだけど
希望が見える感じで感動の涙でもあり。シンプルだけど深い愛
の話でした。出だしの、千を拒む大きな右手が最初はナゾでし
たが、理由が判ったら、北龍が一生懸命、浪さんの願いを叶え
てくれるな!と叫んでいるように見えてしまって切なくてしょ
うがなかったです。

第2話は、盗賊の芳之助と弟・吉祥。それまでは窃盗集団・土
蜘蛛として普通に盗みだけをやってきた兄弟だったが、あるこ
とから兄・芳之助は、自分が子供の頃に受けた仕打ちによる恨
みを再燃させ、子供を虐待する大人を次々殺生していくように。
それを見ていられなくなった吉祥は、千と契約を・・・。
というわけで、吉祥が自分の魂で兄をこの世の地獄から救って
転生させたという話。もう、兄の境遇にも、弟の気持ちにも、
そんな辛い思いをしてきた兄が弟に見せる優しい顔にも、何も
かんもが泣けました。

第3話。15年前、自分の失態により愛する兄・佐布浪と兄の率
いる海賊集団・海馬党の仲間全員を死亡させてしまった弟・佐
紀螺が、千と契約を交わし、彼らが水軍へ報復できるように全
員の転生を早めてもらい・・・。
やぁもう、号泣です。兄は何で佐紀螺を手放したんだよ〜と思
っていたら、あの告白。お互いのことを想い合うが故に結ばれ
なかった二人でしたが、魂は通じ合っていたんだなという。
15年、一人心身共に苦しんできたであろうあの姿になった佐紀
螺がまた切ない。これは本当、一度読みでは掴み取れなかった
部分を再読で拾っていく度に、こういうことだったのかという
のが判っていき、めちゃめちゃしびれました。前の2本も文句
ナシに面白かったですが、これの構成力は抜群でしたよね。

表現がヘタなので、この感覚を上手く伝えられないのが残念な
自分ですが、まぁとにかく、BLとかそういうのをすっ飛ばして、
大きな愛の物語という感じで相当胸にきました。
悲恋に対する悲しみと、そこまでの深い愛情なんだ・・・という感
動と、そうまでしないと成就できなかった時代の哀しさと、そ
して素直に、優しい気持ちを持った彼らに対する思いと、何か色
んな複雑な涙だったように思います。魂篭ってるな〜。深いな〜。


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