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彼のバラ色の人生/秀良子 【マーブル】


〔2012/5/20〕


★★★★☆

松田夏樹20歳、ちっちゃな頃から男が好きで15でホモと呼ばれ
ました。そんな夏樹の前に現れたのがコマノ19歳。発言と佇ま
いの軽さに定評のあるノンケ男子。この2人が付き合ってるよう
な、なんかそんな感じの関係からバカップルになるまでのきゅん
とときめく恋のおはなし。 前作『リンゴに蜂蜜』から、あまい
あま〜い2人が再登場!

いや〜良かったv 『リンゴに蜂蜜』の続編。というか時系列的
には、こちらが先ですよね。いかん確認したいのに手元に本が
残ってない。これを読んでまた読みたくなりました。
最初、続編ということを知らずに開いたら、思いきり顔見知り
の二人が並んでいたので、おおぉ〜と。秀さんは、ここのとこ
ろトントンと新刊が出ていた印象だったのですごく前に読んだ
作品のような気がしていましたが、まだたったの1年3ヶ月前
なんですね。しかもそんなに間隔詰まってたわけでもないのか。
何か毎回妙にインパクトがあるのですごく読んでるみたいな気
がしてましたが、まだこれでコミックス5冊目とか!既にめっ
ちゃ貫禄なんですけどv

1冊丸ごとこのカップルの話。
『うそつきは恋のはじまり』(前中後編)
ノンケで1コ下のコマノに強引に誘われ、3週間前から付き合
っているような状態になっている夏樹。コマノにどんどん惹か
れていきながらも、これまでの経験から臆病になっている夏樹
は、自分が幸せになれると思えなくて・・・。

と、愛されたいと思いながらも何かと悩んでしまうネガティブ
な夏樹が、飄々としているようで実は結構ちゃんと夏樹の迷い
を感じ取ってくれているコマノによって、少しずつ殻を破って
・・・という話。土台としてはとてもベーシックなんですが、味付
けがたまらなく素敵。表情のひとつひとつや、おとこおんなだ
と言われ一人うずくまる少年夏樹に、キュンキュンウルウルき
てしまって大変でした。

小学生時代の遠足の話に表現されているように、一度手を取っ
てくれた人が何の前触れも無くフッと手を離して手のひらを返
してしまうような恐怖を、夏樹はず〜っと背負ってやってきた
んですね。女であれば当たり前に愛されるのに、でも自分が女
になりたいわけではなく、でも心の底から愛されたい・・・コマ
ノはそういう夏樹をそのまま見てくれる人なんですよね。

そんな迷いが描かれている中で、部屋が汚いから来られたくな
いという夏樹に「女子かよ」とつっこむコマノや、夏樹を置い
て部屋を飛び出したコマノの本意は?と思ったら「ち○こがい
てぇ・・・」だったり、ふっと力が抜ける笑いもあるのが上手い。
最初は飄々としている印象のコマノだったけど、実はもう辛抱
堪らん状態だったんだなというエロシーンの色っぽさもすごく
良かったですv秀さんならデキる!と思ってましたが、まさか
ここまで色っぽいエロが見られるとはw 
ラストの台詞「海に行こうよ」はこれは『リンゴに蜂蜜』の1
話目『渚の青いパラソル』に繋がっているんですよね。この時
点ではこんなですが、この後超ラブラブしちゃうんだよな〜と
いうのを思い出して思わずニヤッとしてしまいました。

『彼のバラ色の人生』は、すっかり恋人・夏樹にメロメロのコ
マノ目線の話。コマノの友人君のリアクションが、いちいち可
愛いw 何も考えていないようで、結構夏樹のこれまでが気にな
っちゃったりとか、年相応のコマノにホッとしますね。
がっつくコマノを拒否るのかと思ったら「ゴムは?」と聞いた
夏樹さんに、うわヤラれた!という感じでしたw

『おいしいカレーの作り方』(前後編)は付き合い始めて半年
の二人。夏樹は愛されているとわかっていながらも、コマノの
元カノのことなどが気になっている。そんな時にコマノの母親
と遭遇したことで、男同士が当たり前に認められない現実に直
面・・・という話。
高校の時、夏樹が自分が完全にゲイだと悟った時から、いつか
終わりが来る儚い関係、ならば「思い出をつくろう」と自分に
言い聞かせていたモノローグが、めちゃめちゃ切なくて、情け
なさが愛しくて泣けてしまいました。
一人で勝手にマズいと思い込んでいるカレーを、本当は美味い
んだよと教えてくれるコマノに出会えて良かった〜v

で、そんな繊細な夏樹さんが、おまけ四コマでGをスパーンと
撃退した姿に爆笑!w
締めは色っぽい姿も見せてくれ、最後の最後までサービス満点
の夏樹さんでした。


何かこの、マイノリティならではの悩み・迷いが、この絵柄・
絶妙な間で語られると、キュンキュンきますね。自分がゲイ
というわけでもないのに、何故か妙に同調してしまう感じで。
うずくまって抱え込んでいた夏樹少年が堪らなく哀しくて、
今の夏樹にも何度もその姿がかぶっていて切なく。それをちょ
っと強引にぶち破って殻から引っ張り出してくれ、当たり前に
愛してくれるコマノという男は、ざっくりしているようで何て
素敵なんだ。正直、実際夏樹みたいな後ろ向きな人に接するの
は面倒くさいと思うんですが、そのダメさも含めて愛してしま
える器のデカさにときめきますね。単に「アホ」では無いのだ
なとw

何かもう、文句なしにいいですね、秀さん。
テーマとしては王道だと思うんですが、BL読みにとってはい
つまでも絶対に読み続けたいテーマであり、それを当たり前に
ならないように、押し付けがましくも重くもなり過ぎないよう
に、本当に絶妙な塩梅で描かれていて、惚れ惚れしてしまいます。
これは何度も読み返す1冊になりそうですv


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