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金持ち君と貧乏君/秀良子 【gateau】


〔2012/2/15〕

★★★★☆

とっても金持ちな明治君はことあるごとに、とっても貧乏な
三崎君につっかかる。そのたびにフワリとかわされて・・・そ
んな毎日。でもある日、三崎君のお母さんが倒れてしまう。
三崎君は学校をやめて働こうとするのだが、そこに明治君の
お祖父様がまさかの愛人契約を持ち出して・・・?
時を、記憶を、重ねて透けるそれぞれの願いを丁寧に描いた
優しくて微笑みに満ちた物語。

学園理事長の孫で金持ちで成績優秀な明治は、貧乏で制服も
買えず校内で商売をする生徒・三崎につっかかるのが日常。
しかしある日、三崎に友達じゃないと言われたことが心に引
っかかった明治は、三崎への気持ちをジワジワと自覚し始め
る。そんな時、母が倒れ学校をやめるという三崎に、明治の
祖父が愛人になることを持ち出してくる。実は祖父は昔、三
崎の祖父と・・・。

というわけで、信念のままに行動する貧乏君・三崎のことが
本当は好きなのに、つっかかることでしか接することができ
ない金持ち君・明治・・・という現代の二人の話に、60年前共
に戦時中を生き抜いた明治のおじい様と三崎の祖父の、叶う
ことのなかった両想いが絡めてあって・・・もう泣けました〜。
パラパラめくりながらこれを書いているんですが、開くペー
ジ開くページに切なさが詰まっているもんだから、涙が止ま
らんw

おじい様は貧乏な三崎に学費は出世払いでもいいと言うくら
い親切なんですね。それはかつての友人である三崎祖父に対
する想いと恩があるから。三崎と三崎祖父には、姿や物事に
対する姿勢など共通する部分が多く、おじい様は三崎に祖父
の姿を重ねていて、その想いが、もうすっかり小さく年老い
ているおじい様を若い頃の姿として登場させるという独特の
形で表されて、それが何かこう、ままならない時代を想像さ
せてくれて切ないのです。三崎を見て幸せと感じる気持ちと、
あの頃の言えなかった想いが溢れ出してくる感じと。
現在のおじい様の姿はちんまりしていて、本当に「漫画」と
いう風貌なので、笑ってしまうような和みキャラなんですが、
その小さくなった彼の中にどれほどの想いがつまっているん
だろうと思うと、もう切なくてたまらないですね。
また一言一言、ポツリと入れられるモノローグの選択や挿し
込み方が上手いので、それらに見事に泣きのツボを刺激され
てしまって。「大好きよ」とか「恋を」「恋をしていた」「
16歳だった」とか・・・。せめてあの世でまた会えるといいで
すね〜。

出だしの感じから、ただ金持ちと貧乏がやりあいながらもと
いう、ちょっと笑いも絡めつつの構図なのかと思ったら、想
像を遥かに超える壮大な話になっていて、かなりしびれました。
みっしりと集約されてるわけでなく、ちょっとぼんやりとし
た描写もあったりと遊びの部分も多いんですが、ポイントが
しっかりしているので浮ついていると感じることもなく、む
しろそれらが全体の空気を作っていて良い味わいでした。三
崎のキャラ同様、話にも一本筋が通っている感じが気持ち良
く、改めて秀さんの良さを実感した思いですv


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