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南美隆輔の傲慢な正餐/深井結己 【バンブー】


〔2011/12/17〕


★★★☆☆

「あれほどカタギの世界で生きろと言ったのに、あいつ
はコッチの世界へ戻って来ちまいやがった」
竹強会の若頭補佐・南美隆輔は怒っていた。かつては弟
のように可愛がっていたものの、当人のためを思ってヤ
クザ世界から遠ざけたはずの国木理央が、弁護士となり
組織の若き顧問見習いとして帰って来たのだ。その裏切
りとも言える人生の選択に落胆し、なじり冷たく当たる
南美だったが、理央の中にはなんと言われようがそうせ
ざるを得なかった、一途で熱く密かな想いが燃え続けて
いたのだった・・・・・・・・・。野望と暴力の大きなうねりに
抗いながら純な愛をつらぬく宿命のふたりの姿をドラマ
チックに描く表題作をはじめ、痛みと絶望、そして悲し
みの中だからこそ信じられる魂の輝き満ちるピカレスク
傑作5編を収録!!著者渾身の最新作品集!!!

いや〜さすが深井さんv ヤクザ、ヤクザ、遊郭、英国、
ヤクザというラインナップですが、どれも痛みや暗さの
中に温かさがあったりと、おなじみの深井節全開で全部
面白かったです。もっと読みたい!

あらすじの話は『南美隆輔の傲慢な正餐』。
かつて父親がヤクザの顧問弁護士をしていたため、子供
の頃から組員の南美に懐いていた理央。理央を大事に思
い、ヤクザとは無縁の世界で生きてほしいと思っていた
南美の気持ちに反し、南美の傍にいることを強く望んだ
理央は、弁護士となり戻ってきてしまう。そんな理央に
冷たく接する南美だったが・・・。
とても短編とは思えない密度ですよね〜v 子供の頃のエ
ピソードにほのぼのさせられ、大人になった二人の色気
に萌えっとさせられ、何でこんなに上手くまとめられる
んだろうと相変わらず感心します。面白かった!
コートの懐に子供理央を隠しパチンコを・・・という姿が印
象的で大好きです。

『愛で縛ればいい』は、父親の腹違いの弟で8つ年上の
叔父・雪広を子供の頃から慕い、一時は身体の関係を持
った治が、雪広を消すことを命じられていて・・・という話。
と書いちゃうと単純そうですが、短い中にもしっかりと
経緯が描かれていて、何と面白い。ぶっちゃけSMチック
なラストは決して自分の好みとは言えませんが、深井さ
んらしいのでこれはこれでOKなんですよね。

『殺め川 戀の道行き』は、男娼として遊郭に売られた元
は裕福な出の宗輔が、昔自分のお世話をしてくれていた
茅太と再会。宗輔に厳しく芸を仕込まれるが・・・という話。
切なくていい話でしたね〜。天を恨み、己の不甲斐無さ
を恨んだがお前を恨んだことなど・・・と言う茅太がたまら
なかったです。あぁ逃げ切れて良かった。

『言うに言えない』は、海軍兵学校を卒業し、士官候補
生に任官するまでの間、屋敷に戻ったウィリアムと、ウ
ィリアムが赤ん坊の頃から近侍をしているデューイ・・・と
いう主従ラブ。あぁいいですね〜。抑えていた気持ちが、
これからはウィリアムに命の危険もあるかもしれないと
思った時、ブワッと溢れ出して思わず崩れ落ちてしまう
感じが切なくて良かったです。

『リトルウィング』は、議員である兄に汚職の罪を着せ
られ、死ぬように命じられた秘書の悠二が、ヤクザと出
会い・・・という話。ただそれだけでなく、悠二の兄への
想いもこの短い説明でちゃんと伝わってくるのがすごい
ですね。他の人が描くとそれでいいのか?と思ってしま
いそうな結末も、深井風味になると妙に納得できてしま
うんですよねw 面白かった。

全体的に暗めで、おふざけの無い話の集まりとなりまし
たが、ちゃんとラストには救いがあるので読後感はスッ
キリです。何より短い話なのに、こんなに起承転結がし
っかりあるという相変わらずの構成力には本当びっくり
ですね。全部面白かったですv


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