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画家と音楽家/ARUKU 【BBC】


〔2011/1/8〕

★★★☆☆

明日のパン代すらおぼつかないほど貧しい画家がいた。
売れない絵でも描き続けられることが幸福だった。そん
な彼がある日出逢った音楽家は、若くして成功し地位も
名誉も金も持っていたが恐ろしく孤独だった。透明に輝
く画家の魂に触れるうちに頑なな心が解け始めて・・・。

表題作はプロローグと2話。
今日食べるものにも苦労している貧乏だが無垢な画家・
ゾゾと、成功したものの壁にぶち当たってしまった音楽
家・ギランが出会い・・・という話。
これは何と感想を書いたらいいんでしょう。二人のそれ
ぞれの暮らしが淡々と描かれているんですが、それが妙
に物悲しいです。普通だったら、何かと上手くコンタク
トを取って、例えばギランがゾゾを援助するなり家に連
れてくるなりできそうなのに、悲しいかなそういう思考
には至らない。あくまで己と向き合うのが芸術家・・・みた
いな、そんな幸福と不幸が紙一重なところに居る二人が
悲しくてしょうがなかったです。どちらとも言えない余
韻を残す終わり方でしたが、きっとARUKUさんの中では、
あと一展開、二展開してるんではないでしょうか。

『何処無市ラブストーリー』
「名もなき人々」という、アルツハイマーとは違い、思
い出などは忘れないで名詞だけを忘れてしまう障害を
持った人達が政府によってある地域に隔離されていて、
そこの青年に出会った内務省の役人・ツバクロが、青年
と触れ合ううちに、無垢な心に惹かれていくという話。
ツバクロは一途に想うけど、青年を傷つける人もいる・・・
という残酷な感じが他では味わえない味ですね。痛々し
いけど優しさもある。

『ここは、愛の惑星。』は、イケメン・北くんが、自分
に告白してきたおデブな社員・葉加瀬さんとエレベータ
ーで二人きりになってしまって気まずい・・・というショー
トコメディ。何かが生まれるのか!?w

『家に帰るまでが遠足』は、同じ会社の顔見知り程度の
二人が、待ち合わせて遠足に出る・・・というショート。
これは生まれるなw

『地上で最も美しい生き物』は、競走馬を育てるため田
舎に帰ってきた黒川さんを密かに想っている耳の不自由
な青年。残酷さに思わずウルッときてしまいました。
バッドエンドじゃなくて良かった。

そういうわけで、相変わらず芸術的というか、どれも残
酷なおとぎ話のようでゾクゾクッとしますね。貧しいこ
とや障害を持ってることで悲しみが増してしまうことが
果たして良いことなのか・・・というのはちょっとした疑問
なんですが、ARUKUさんにしか描けない世界というのは
確かに感じられるものだったと思います。苦くて渋くて
ちょっとだけ甘い。そんな後味でした。


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