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黒猫亭雑記帳/ARUKU 【BBC】


〔2010/12/10〕


★★★☆☆

「先生、あの小説を書きました?」ある日、偶然手に取
った小説「黒猫の庭」。そこには、自分と思わしき主人公
と男やもめのいかがわしき情交が赤裸々に綴られていた。
助教授・英にそのことを訊ねたのをきっかけに、激しい情
事が徐々に現実のものとなっていく・・・!話題の気鋭が放
つ純潔と官能が交差する短編集。

改名されてARUKUさんとなったようですね。
初っ端アルクさんにしてはエロ多めじゃない?と思ったら、
松文館の雑誌掲載の作品だったようで納得です。意外に
古い作品('05年あたり)も多いですが、元々イマドキ感
は無い作風ですのでw、問題無し。

表題作『黒猫亭雑記帳』は、貧しくて学は無いけれど慎ま
しく生きている青年が、大学の助教授のところへ出入りす
るようになり、やがてその先生が自分のことを官能小説に
書いていると知るという話。
何でしょうね〜この空気は。静かな中にも熱さを孕んでい
て、何故だか引き付けられてしまいます。

『台風13号』は、クラスのリーダー格の武藤とその仲間に
毎日のようにからかわれている大人しい生徒・土屋が、台
風の日に誤って、武藤と一緒に古井戸に落ちてしまうとい
う話。大嫌いなはずなのに・・・という、思春期少年の複雑な
感じが、この変な行動に現れていて面白いです。

『土屋観測日記』は、ストーカー目線の4Pショート。
イジメられてばかりだった土屋がその後どう変化したのか
っていう。土屋の色気増量に、ちょっとクラッときましたよw

『昨日の今日で』は、カフェ店員のひなたが、初めての情
事の翌日に、改めて恥ずかしさに悶えるという8Pショート。
何だ、この可愛さw

『琥珀の月』は、一度親切にして以来、ストーカー男・小
山田に付きまとわれることになってしまった砂原。色々怖い
し、こんなんで愛が芽生えるのかよ!とツッコまずにはいら
れませんが、何か雰囲気で面白いと思ってしまうという。

『SNOW BLIND』は、東京に行ったきり、10年間一度も
帰ってこなかった遠山と、田舎に留まり続けた桃井の再会話。
イタイ。でも何かわからんでもない・・・っていう。

『ウェザー・ニュース』は、コーヒーショップでたまたま
隣に座った二人が実は・・・と、これは思わずハッ!とせずに
おられない、さすがの上手さでした。

『凍える海の底にあるもの』は、寡黙で紳士的な根津の中
にある情熱に気付いてしまった綾瀬という友人同士の話。
静かなんだけど、この先を妄想させる熱さがありますよね〜。

『僕はあなたの夜になりたい』は、夜盲症の先輩・彩田の
家を訪れ、夜毎本を読むことになったユズリハ。いけすか
ないと思っていた彩田が、夜になるとその不自由さで可愛
く見えるという、歪んでいるけれどわかるな〜っていう。

何か、どれもこれも普通の人が描かないような話ばかりで、
ちょっぴり?いや結構イタイ感じもあるんですが、何でか
心がほっこりとするものがある、本当に不思議な漫画を描
かれますよね。感想も何を書いたらいいのかわからないん
で、こんなことしか書けない自分が残念ですがw
一度この魅力を知ってしまったら、どれもこれも愛しく思
えると思うので、絵が・・・という人にも是非読んで欲しいで
すね。これでも以前よりは、だいぶ見やすく、そして表情
が細かくなりましたよね。でも最初の『ビター×スイート』
の頃から、 この一見不自然な首の角度は、不器用な話に
マッチしていて気に入ってるんですけどね。
貧しい、孤独、盲目的、体が不自由など、欠点となる部分
こそ愛しいと思ってしまうような歪んだ純愛が面白いです。


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