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ROSE GARDEN/禾田みちる 【プラザ】

 
〔2009/8/20〕

★★★☆☆

少年スネアが村外れの一軒家で出逢ったのは、自らを
「天使」と名乗る美しい男・カイルだった。カイルは悪魔に
囚われていると嘆き、闇が落ちる前に早く家に帰るよう言
うのだった。その帰り、オリバの森に迷い込んだスネアは、
天使と共に暮らす悪魔、ウォーレンに魔物から助けられる。
スネアはウォーレンと触れ合い、優しい心を持ち、信心深
い悪魔を好きになっていく。
いっぽうカイルはスネアが夢見ていた天使像とはかけ離
れていて、ウォーレンへのひどい悪態は、とても天使とは
信じられなかった。
二人の元に通ううち、スネアは天使と悪魔の複雑な関係を
知る。天界への昇格試験を受けたウォーレンに、カイルは
間違った答えを教え失格させた。そしてカイルはウォーレ
ンを騙した罪で人間界に落とされたのだった・・・。
優しく不器用な悪魔と、美しいけれど愛に満たない天使の、
哀しくも切ない、感動のファンタジーラブストーリー。

木原音瀬さんの小説のコミカライズです。
半分人間、半分悪魔であるウォーレンは心優しい悪魔。
天使になる昇格試験のときに、カイルがついた嘘により、
天使になることができなかったウォーレンは、怒りのあまり、
カイルの翼を食いちぎり、自分の元へ拘束してしまう。
そんな二人の元に、偶然スネアという少年が迷い込み、
最初はウォーレンが悪魔だということに驚くが、他の悪魔
から守ってくれたり、日曜の度に礼拝に訪れる信心深さ、
何よりカイルへの愛情を見るたびに、ウォーレンのことが
大好きになっていく。

というわけで、そんなスネア少年から見た、ちょっと性格
の悪い天使と、優しい悪魔という大事な友達の話を、年老
いたスネアが孫に語るというストーリーになってます。
実はこの絵は、とんでもなく苦手ですw レトロな少女マンガ
のようで、かなり不安だったんですが、この話にはすごく
合っていて、むしろこの絵でなければ、面白いと思えなかっ
たかもしれないというくらい、ハマってました。

さて、全体的に、おとぎ話調になってまして、そのポエミー
な世界は、ホントのところ少々掴めてない部分もあるので
すが、それでもラストあたりは、勝手に涙が出てくるような
状態でした。それはとにかく、スネアですね。最初から可愛
かったですが、最期の時を迎える時の口調が、当時のま
ま「そうだよね 僕 随分おじいちゃんになっちゃったものね」
っていう無邪気な彼を思わせるものだったとこが、たまんな
かったですね。めっちゃええ子や〜。
そういうわけで、実はウォーレンにもカイルにも、それほど
思い入れがなくw スネアの純粋さ、優しさに、無性に泣けて
しまったのでした。


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