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プラスティック・ロマンティック/日の出ハイム 【HertZ】


〔2009/2/2〕

★★★★☆

この広い世界で俺たちは出会ったんだ!
おまえがいるから、俺は俺になれる

携帯電話もインターネットもまだ知らなかった1980年代初頭。
お調子者の高校生・梅吉丈は、街で偶然見かけた硬派な美青
年・坂上千緋呂にひとめ惚れする。これぞ運命の出会い!と
張り切る梅吉を横目に、有名俳優を父に持つ千緋呂は自分の
ありようを見つけられずにいた。しかし、型破りながらまっ
すぐな梅吉の言動に、千緋呂は今までにない感情を覚えはじ
めて!?

う〜ん。ノスタルジック。私的にはドストライクの年代なの
で、超楽しめたんですけど、果たして20代以下のお嬢さん方
には伝わってるのでしょうか、この青臭さは。

お調子者でバカでヘンな高校生・丈が、私立の高校に通い成
績も優秀で硬派な千緋呂に出会い一目惚れ。速攻告白するも
千緋呂の反応はつれない。だが次第に丈の真っ直ぐさは、千
緋呂に風穴を・・・

強引でアホな丈にグイグイ引っ張られていくお坊ちゃま風な
千緋呂。なんだけど実はがさつな丈の方がセレブだったという
意外性もいい感じでしたねぇ。

余計な物や情報もないから、信じるものは自分の目で見たもの
と、感じたものと相手とのフィーリング。そういう人間対人間
みたいな泥臭さと、どんどん新しい文化が取り入れられて、機
械的なものも身近になってきて、これから始まる未来に対する
希望に溢れていたのが、80年代だったんだろうな〜という、何
かちょっとこっ恥ずかしい感じ、「ダサ可愛さ」が上手く描か
れていて、楽しかったです。

今だったら携帯ピッで、約束なんて対して意味もないことだけ
ど、当時はホント必死だったよね。それこそ、ここで会えなきゃ
もう終わっちゃう、みたいな重さがあったから、守ることに必死
になったし、相手のことも思いやれたんだよなぁと。そういう思
いも含めて一番グッときたのは、千緋呂が伝言板にメッセージを
残したシーンのモノローグ。
 80年代・・・ ケータイもネットもない 出会い系もストーカー
 規制法も 個人情報保護法もなく 紙とペンと自宅の電話と
 あとはバイクと自分の足で 僕たちは走って会いにいった
 星空の下を
というところ。その前にもこういう感じのモノローグが何度か
入っていて、この時代に対するオマージュ的な作者の意図が
しっかり読み取れて、好きで、なぜか毎回泣きそうになる。

不便で色んなことにたどり着くまで、今に比べたら数倍の時間
がかかって、憧れたものも遠くに感じ、その分世界は広かった。
そんな中で出会えたんだから、もうそれって「運命」って言っ
ちゃってもいいんじゃない?っていう、ロマンチックでステキ
な世界観でした。

BLとしてはかなり薄味で、どちらかというと友情モノ的な
印象を受けるので、今までの作品のように萌え〜な部分は
無いけれど、精一杯のほっぺにチュッで蕩けそうな幸せ顔を
見せるようなそんな恋もたまにはいいなと。
しかしここでは明るく可愛い、日向を突き進むような恋が
描かれてますけど、きっと当時は今よりもっとアングラな
場所で辛い思いをしていただろう男子カップルを思うと、
切ない気分になりますね。実際を知りもしないのに。

本当、何だろうこの人の描く、この手の熱い攻は、ダサい
んだけどすごく人間味があって、好きだな〜。


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