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ピアノ男子/はる桜菜 【B's-LOVEY】


〔2011/2/28〕

★★★☆☆

「ね、クライヴ。また聴きたい。クライヴの夜想曲、
僕、一番好き。」
同性愛が罪だった時代。全寮制男子校に入れられた不
良少年のクライヴは、親友のアルと一緒にピアノを練
習する時間だけは幸せだった。次第に友情を超えて、
惹かれあってしまう二人。だが、アルに横恋慕する教
師・ベレンゼンの謀略により、クライヴは窃盗の容疑
を掛けられてしまい・・・!?
彗星のように現れたBL界の新鋭・はる桜菜が贈る、ピ
アノにまつわる四篇の小品集。

『合唱コンクール』は、合唱コンクールの伴奏に選ば
れた子と、過去に友人に告白し嫌われてしまったこと
から恋に臆病になってしまい、上手く接することがで
きない学級委員で指揮の小柴・・・という話。
これはまぁ雰囲気はあるものの、話としては少々唐突
に感じる部分もあり特に思うところも無かったんです
が、この後の『ノクターン』と『純真無垢』がすごく
好きでした。

『ノクターン』があらすじの話。全寮制の学校に入れ
られ授業が嫌いなクライヴは、学校に一台だけあるピ
アノを友人・アルと一緒に引く時間だけが楽しみ。や
がて二人は親友以上の感情を抱き始める。そんな時、
ベレンゼンという教師がクライヴに泥棒の疑いがかか
るよう仕向け、クライヴを大事に思うアルの気持ちを
利用し、アルにいたずらをしようと企む。そのことに
気付いたクライヴは・・・。
大事なアルを守るため、自分が犠牲になり何も告げず
去るクライヴに、本当のことを聞き出そうと縋り付く
アルに、超泣かされました〜。1年後に気付くという
のも素敵な設定でした。幸せになれよ〜v

『純真無垢』陛下の王子誕生のお祝いの席でピアノ演
奏をすることになった少年・フランは練習のため、と
ある音楽学校に。大人でも弾くのが難しいとされる曲
に戸惑うフランだったが、その学校のある部屋に一人
だけその曲を弾けるヨハネという子がいると聞き会い
に行ってみるが・・・。
入学当初から飛びぬけた実力を持っていたヨハネはそ
れを妬む生徒達から性的イジメを受けたことにより、
自分は汚れていると思い込み「純真無垢」という曲が
弾けなくなって、学内のある部屋に閉じこもってしま
うんですね。そんなヨハネと何とか仲良くなりたいフ
ラン。けれどちょっとした行き違いで仲違いしてしま
っていたため、本番のステージでヨハネの姿を見たフ
ランは動揺し、演奏中にも関わらず指が止まってしま
う。そして咄嗟に助けようと演奏をしたヨハネ。しか
しそれがフランのプライドを傷つけ・・・
と、少年特有の繊細さが描かれていて好きな話でした。
いわゆるショタ的な描写もあるので苦手な人もいるか
なと思いますが、個人的にはフランのちんまりとした
おかっぱ半ズボン姿は可愛くてほのぼのするし、ヨハ
ネに漂う物悲しさは切ないし、少年独特の不思議な色
気もあり、話にも良い抑揚があってすごく感動させら
れました。上手かった。

『高級サロン』は、大きな屋敷の掃除係に雇ってもら
った少年が、そこで夜な夜な開かれている、ピアノ演
奏の少年に金持ちの大人がいかがわしいことをするの
が目的の秘密の演奏会の存在を知る。そこにやってき
たピアノ弾きの少年に心奪われた掃除係は阻止しよう
とするが・・・。これはちょっと他の3本と違い淫靡な
香りのする話でしたね。怖いけど面白かった。

実は去年の『先生の恋日記』 が予想以上に面白かった
ので、早く次も出してくれないかな〜と思っていた作
家さんでした。しかしこのレーベルはついついチェック
し忘れてしまうみたいでやっと先日気付き、ゲットし
た次第。なので期待いっぱいで読んだんですが・・・
やっぱ面白かったですv
ただ主人公は少年達だし、そこに汚れた大人も絡んで
きたりもするので、ショタが苦手という人は注意が必要
でしょうか。しかし話は面白いのでできれば是非色んな
方に読んでいただきたいところですが。
ひとつ難なのは、オッサンの絵がかなり微妙なところw
最後の話とか、とんでもなく粘土人形のようで気持ち悪
いですw まぁでもその分、少年の可愛さ、ストーリーの
面白さ、魅せ方の上手さでカバーできていると思うので、
充分満足ですv 次も楽しみにしてます。



ちなみにこの表紙、すごいんですよ!




涙のところだけ液体垂らしたみたいにプクッとしてるんですv




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先生の恋日記/はる桜菜 【B's-LOVEY】


〔2010/2/15〕

★★★★☆

健太郎と椿は、変わり者の作家・相川湖畔の元で書生をして
いる。健太郎は椿のことが好きだったが、椿は相川に抱かれ
ていた。一方の相川は、「鐘時」という架空の恋人との情事
を妄想日記に綴っている。健太郎が日記を盗み見たところ、
そこには「鐘時と一月後に心中する」とあり・・・!?

人気小説家だが、一風変わった性格の相川湖畔の家で、書生
として生活している健太郎。同じく学校に通いながら先生の
身の回りの世話をしているのが、健太郎より少し前から書生
をしている椿。ある日健太郎は魔が差して、立ち入り禁止の
先生の書斎へ入り、そこで日記を見つける。それは鐘時とい
う名の恋人との恋愛日記であったが、全ては先生の妄想で、
時に自分や椿が相手となっていることもあった。しかしそれ
がただの妄想ではなく、先生はその日記通りに行動している
ということに気付いた健太郎。日記には一月後の4月5日に
「私と鐘時は心中する。」とあり・・・

安直Hを連想させる受がショタ風な表紙だったので、全く期
待せずに読んだんですが、世界観にブレがなくて、グイグイ
惹きこまれてしまいました。すごく良かったです。

なぜか、健太郎にあまり懐いてくれない椿。実は椿は先生と
身体の関係にあり先生のことが好きなんだけど、健太郎が来
たころから冷たくされ出したため、健太郎を疎ましく思って
いた。そしてそんな二人の情事を覗き見てしまい、椿に欲情
を覚える健太郎。先生の架空の恋人である鐘時とは一体誰な
のか。心中は実行されるのか。健太郎は尊敬する先生の死を
阻止することができるのか・・・

先生が変わり者なんですね。その一見バカなことばかりやっ
て能天気に見える先生なだけに、彼の抱えてきた想いの切なさ
が明かされ始めた部分は、かなりグッとくるものがありました。
そして全編をしっかりと引き締めているのは、健太郎目線で語
られる、小説家の書生らしい風情のあるモノローグ。彼は結局、
椿への想いは叶わぬままということで、恋としてはアンハッピ
ーエンドですが、彼が居なくては先生と椿を絶望から救い出す
ことは絶対にできなかったという、語り手としての部分で、非
常に魅力ある存在になっていたと思います。

話の面白さも勿論ですが、まさかこの絵がこんなに感性豊かに
動き出すとも想像していなかったので、その点での驚きもあり
ましたね。死を語るに充分なシリアスな部分での冷ややかな感
じや、アホな部分での和ませる可愛さなど、今回全5話とも描
き下ろしでしっかりとひとつの世界が確立できてることもあり、
バランスもすごく良かったのではないかなと思います。

「生きてみたい」そう先生の心を動かすことのできた健太郎の、
小説家としての未来も見てみたいですね。傍らには可憐な書生
がいたりして・・・


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