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先輩/びっけ 【EDGE】


〔2012/4/27〕

★★★☆☆

鎌倉の高校に通う杜若閃(かきつばたさき)は、登校中、道
にうずくまる2つ上の先輩・藤浪煌(ふじなみこう)に声を
かけたことで知り合った。学年も部活も進路も違うけど、そ
の後もなにかと一緒に過ごすようになるふたり。しかし、藤
浪はつらい過去に囚われたままで・・・・・・。繊細な描写とスト
ーリーで描かれる、びっけの青春物語。

男子校でバドミントン部に所属している1年の閃は、遅刻し
そうになった朝、神社の階段でうずくまっている同じ高校の
生徒が気になり声を掛けてみたことから、その1コ上の先輩
・煌と知り合った。煌は美術部ではないが美大受験対策でい
つも美術室を利用していて、閃は以来、頻繁に煌の元を訪れ
るようになり、一緒に帰ったりもするように。初めて会った
時煌先輩は、閃に顔の雰囲気の似た、1つ年上の三角さんと
いう恋人を1年前に亡くしたと話していたが、閃はやがてそ
の相手が男性であることを知ることに。他校の女子の話で、
三角先輩が亡くなる直前、ユリという女子と付き合っていた
と聞いた閃は、煌先輩が三角先輩と付き合っていたというの
は嘘だったのではないかと疑ってしまうが・・・。

いや〜、良かったです。
1ページ目がいきなり「先輩が死んだ」という出だしだった
ので、これは号泣パターンかと覚悟しながら読んだんですが、
意外に重くなり過ぎてなくて、むしろ二人の高校生らしい気
取りのない日常にアハハと微笑ましく感じるような話になっ
ていて、読後感も爽やか。
ただ号泣こそしなかったものの、やはり何しろ死人に弱いの
で、淡々と書き綴られた三角先輩の日記と「また明日」と振
り返った姿、その後の感情が昂ぶって駆け出す煌にはウルウ
ルと。

何かまた、閃の爽やかさというか計算のなさというか、行動
の可愛さがいちいちツボでした。高1に設定しているのも正
解で、まだどこかあどけなくて何にも染まってない子の視点
で進んでいくのが何か良かったですよね。(ちなみにあらす
じでは「2つ上の先輩」となっちゃってますが、1つ上が正
解ですね。)

びっけさんは、表情や構図、場面展開、モノローグなど、と
にかく魅せ方が上手くてグイグイ世界に惹き込まれます。
最初にうずくまっていた姿のようにそこから動けずにいた煌
が、閃と出会ったことでやっと前に進めるようになり、閃も
初めて恋を自覚するという、とても爽やかで甘酸っぱい、素
敵な話でしたv 「先輩」というタイトルが、煌にとっての三
角であり、閃にとっての煌と三角であるというところに、こ
の時期特有の青くさいものを感じて、何だかキュンときます。


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壁の中の天使/びっけ 【EDGE】


〔2010/10/28〕

★★★☆☆

「・・・気持ちが込められた絵には魂が宿る」
ユリウスとマリオンは壁に描かれた天使。 壁から抜け
だし、夜ごとの散策を楽しんでいたが、そこで一人の
男と出会う・・・。

画材店の壁に絵を描く依頼を受けた、無名の画家・ロレ
ンツは、ドアの左右に二人の天使を描くことにした。す
ると下書きが終わった日から、その天使・マリオンとユ
リウスは、夜に絵を抜け出し街を飛びまわって楽しむよ
うに。そんな時、ユリウスが食べ物の匂いに誘われ訪れ
たのは、偶然にもロレンツのアパートの部屋。窓から入
ってきた天使を自分の描いた天使だと気付かずに、ロレ
ンツはユリウスに、絵のモデルを頼むようになり、それ
から毎晩のようにユリウスは夜中にやってきては夜明け
前には帰っていくように。やがてロレンツは、日に日に
美しくなっていくユリウスが、自分の描いている天使だ
と気付いて・・・

というファンタジー。普段はファンタジー苦手、外国苦
手の私ですが、これはかなり良い感じでした。壁の絵が
動いて、しかも天使というありえない世界でありながら、
思考がとても共感しやすくて、素直にロマンチックな恋
を味わえましたね。
夜が明けると壁に戻れなくなる=実体が無くなるという
制約の中で、どうやったらハッピーエンドになれるのか
となると、そこはやはり愛の力・・・なんだけど、それが
クサくない。ちっとも無理矢理感が無い。びっけさん独
特のひとつの世界が出来上がっているので、素に戻って、
恥ずかしい・・・と思うこともなく。こういう惹き込む威力
はすごいなと思います。

そんなわけで、前半は、画家・ロレンツと右側の天使・
ユリウスの話。後半の『天使からの手紙』は、それから
10年、一人で店の壁にいた左側の天使・マリオンと、小
説家・レオの話。

愛していた彼女に振られ傷心のレオがマリオンに出会い
文字を教えるようになり、やがてそんなマリオンがレオに
出す拙い手紙と共にマリオンの存在自体が、レオの心を暖
かくしていくという話。
片羽を消されて飛べなくなったマリオンが、夜明け前に
戻れなくて自分の存在が消えてもいいからレオに会いたい
と駆け出すシーンは、かなりウルウルきました。なんとス
テキな話。

どちらの話もまさに心温まる物語といった感じで、非常に
良かったと思います。何でこんなに優しい話が描けるんだ
ろうね。話やキャラや作画など、あらゆる部分に隙が無い。
癒されました。


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あめのちはれ(1巻)/びっけ 【ビーズログ】


〔2009/4/10〕

★★★☆☆

名門男子校・雨谷学園の入学式は、珍しく春の嵐に
見舞われた。激しい春雷が落ちた時、新入生の葉月、
冬馬、悠介、淳太、円の身体に異変が起きる。
なんと、全員が女子の身体に変化していたのだ・・・!!

『真空融接』が面白かったので、他の作品も読んで
みたいと思っていたんですが、BLは出されてないん
ですよね。ということで非BLで表紙に女子が載って
るけど、まぁ何か3巻まで出てるようだから人気ある
んだろうし、読んでみっかと手に取ったら・・・意外に
も男の子がいっぱいで面白かったです。

この表紙の女子、実は隣の男子のもうひとつの姿と
いうことで、元々友人でもない新入生の男子5人が、
ある雷がきっかけで、雨が降るたびに女子の身体に変
身しちゃうようになったため、寮監の先生なんかに
協力してもらいながら奮闘する・・・という、ちょっぴり
ファンタジー要素のある楽しい話。まだまだ序盤って
感じですね。

びっけさんらしいすごく可愛い絵柄で、まぁ恐らく男
の子同士のラブは生まれないとは思いますが、それで
も匂い系として味わえそう。続き、気になります。


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真空融接(春)/びっけ 【B's-Lovey】


〔2009/04/01〕

★★★★☆

ラエルとアレクシ。離れては生きていけないふたり。
そう、それは、初めて唇を重ねた瞬間から。
幼くあどけないふたりを見守る、フロランとジル。
若き父親たちもまた、パートナー同士で・・・。

上下巻の後に少し間をあけて発売されたものなので続編かと
思ったら、二人の出会いの話など同人誌で発表されたものが
収録されていて、これを読んでさらに良い話だな〜と思いま
した。ちゃんと3冊が揃ってこそ『真空融接』なんじゃない
かなという気がします。

第8話は、ラエルとアレクシがパートナーになった春の話。
4歳の誕生日を前に、もうすぐ保育舎に入園しなければなら
ないのに、中々適合者が現れないアレクシに、若き父親・フ
ロランは若干焦りを感じてはいたが、パートナー・ジルの言
葉に救われていた。そんなある日、とうとうアレクシに適合
する供給者の子が見つかったと連絡があり、顔合わせの会に
参加することになった3人。そこでラエルに会ったアレクシ
だったが、人見知りのため打ち解けることができなくて・・・

というわけで、親同士のやり取り、子供同士のやり取りと、
それぞれ面白いんですが、ラエルの方が1コ下なのに、何か
としっかりしているのが、すごくカワイイ! こういう子供時
代の話って大好きなので、彼らに益々愛着が湧いちゃいました。

第9章は、キィルとエリアスの話。アレクシが大学生になり
ラエルと同居しています。
年末の、国王までが聴きに来るという祭典でのソロパートに
抜擢されたエリアス。普段は研究ばかりであまりエリアスの
舞台を見たことがないキィルも、今回は観にいくと約束して
くれた。そんな充実した毎日だったキィルとエリアスだった
が、キィルが事故にあってしまい・・・

というわけで、事故ってのはありがちだな〜とか思っちゃい
ましたが、いやいや、そんな辛さをものともせず舞台に立つ
エリアスに超感激ですよ。これは「充電」じゃなくて「キス」
だよね〜。益々二人の絆が強まったと共に、しっかりと愛も
育っていたという。

第10章は、若きパパ時代のジル目線の話。服飾の勉強を
するために大学に通っているジルは、フロランの子供・アレ
クシを、産まれた時から面倒見ているので、もう自分の子供
のように思っている。ある日フロランが風邪をひいてしまい、
それを見た幼いアレクシは、勝手にリンゴを買いに出かけて
しまい・・・

というわけで、女の子に誘われて、たまには遊ぼうかな〜と
か思っていたジルの前に、一人で出かけたアレクシがやって
きてしまい、女の子より子供を取る、という、なんちゃない
話なんだけど、何か癒されるっていう。
あぁやっぱこの大人カップルも良いよね〜。つられ泣き。
ラエルとアレクシの大人になってからも見てみたいなぁ。

ラストの第11章は、実はちょっと他とは違う感じで、ラエル
達の学校の女生徒・ミレイユのパートナーが、この国の王子
様・ルネだった・・・という話。なので残念ながら、BLじゃない
よ〜と、できればここには収録しないで欲しかったな・・・とか
心の狭いことを思っちゃうわけですが。まぁでも話は面白か
ったですけどね。

そんな感じで、最後だけちょっとアレなんですが、前3話は、
よりキャラクターへの愛を深めさせてくれる内容になっていて、
非常に満足です。この続きも読みたいですね。
いや、結構あちこちで好きだという話を見かけるだけあって、
面白かったです。「BL」という意味では、若干の物足りなさを
感じるんですが、運命の相手的な設定が生きていて、身体じゃ
なくて心で触れ合うみたいな、友情を超えた愛情とか家族愛と
か、そういう皆が大事に愛を育てているのを感じられる作品と
いう意味では良作なんじゃないかなと思います。


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真空融接(下)/びっけ 【B's-Lovey】


〔2007/01/15〕

★★★★☆

ラエルの留学・・・。供給者と補給者、お互いになくてはならない
存在だったふたり。パートナー解消の不安に揺れるアレクシの
決断、そして・・・。

春になり進級した二人は新しい部屋へ引越し。今年15になる
アレクシは、制服も長ズボンへ。生活が違うため寮を出て、キ
ィルの下宿に同居するというエリアスを見て、自分達も数年後
にはここを出て、変わらず一緒に暮らしていくのが当たり前な
んだと、改めて実感していた。そんな時、学年で一番の成績の
ラエルが、隣国への留学へできることに。パートナー解消の危
機だけど、ラエルの頑張りを見てきたアレクシとしては、複雑
な心境で・・・

同じ学校の卒業生である父親・フロランの制服をもらうため、
実家に帰ったアレクシは、フロランも隣国に留学したことがあ
り、その時はジルもついてきてくれたということを聞き、自分
もラエルについていく決意を・・・というのが第5章。

そしてアレクシの無愛想の理由がわかる、母親登場が第6章。
留学が隣国ということで、留学期間が終わり帰国していたハネス
と久々に再会したラエルとアレクシは、ハネスの家で留学中の1
ヶ月間をお世話になることに。そしてハネスに連れて行ってもら
ったレストランで、クールな女シェフ・イルゼに出会いますが、
実はこのイルゼが・・・お母さんだったんですね。

そしてそのイルゼとフロランの出会いと、アレクシ誕生の秘密
が第7章。正直、普通に男女の話なので、BLとしてはどうだ?
って感じなんですが・・・ 幼い子供を託したイルゼに泣け、再び
アレクシを見送った姿に泣け、ラストのラエルの笑顔を見て、
「本当に 本当に 幸せなんだ」と唱えたアレクシに泣け・・・大変
でしたw そしてそういう、パートナーが女性との間に子供を
作るという状態になっても変わることのないフロランとジルの
関係が、すごく不思議で面白いんですよね〜。この設定ならで
はの感覚。

というわけで、この2冊でキレイに話が完結してるので、『春』
はただの後日談かな?とか思ったら、違うんですよ〜これが!
ラエルとアレクシの出会いの話から始まり、アレクシが大学生
になってからの話、エリアスとキィルのその後の話、そしてア
レクシが子供時代のフロランとジルの若きパパ時代の話など、
むしろこれがないと魅力半減ってなくらい、良い話がいっぱい
入ってるんですよ〜。


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真空融接(上)/びっけ 【B's-Lovey】


〔2007/01/15〕

★★★☆☆

全寮制の学校で暮らすラエルとアレクシ。ふたりは供給者と
補給者という、お互いに決められたパートナー同士。唇を重
ねる『力』のやりとりはあるけれど、恋人ではなく・・・。

この上巻が、'05年にビブロスから出されたものの新装版で、
『下』は丸ごと描き下ろし、『春』が同人誌発表のもの+描
き下ろしになっていて、3冊まとめて一気に読みましたが、
折角良い話だったので、1冊ごとに書いてみようと思います。

全寮制の学校で暮らすラエル(13)とアレクシ(14)は、
供給者と補給者という関係になって10年。この国の人間は、
3,4歳の頃に、同年代で最も波長が合う子供同士が、医者に
よって決定され、1対1のパートナーとなる。補給者は供給
者の与える「力」を定期的に貰わないと生きていけず、また
供給者は補給者に体内で生成した「力」を吸い取って貰わな
いといけないという体質で、充電のようなもの。緊急事態に
は、他の人との補給もできるが、力は存分に発揮されない。
そしてそのやり取りは、唇を合わせることで行うが・・・

という、2人の少年の関係がどれだけ密なのかという話が
1〜2話。アレクシ(補給者)が神経質で、ラエル以外の人
の味を受け付けず、またラエルもそんなアレクシを気遣って、
他の人に極力補給しないようにしているという、恋人ではな
いんだけど、もっと強い何かがあるという関係性が面白いで
す。隣国からやってきた、そういう体質を持たない留学生・
ハネスの客観的目線でそれを感じれるのもいいなと。

3話からは、ラエル達の先輩で研究者のキィル(17)と、
将来歌手として有望だと期待されている、エリアス(12)の
話も加わってきます。キィルはパートナーの留学による前向き
なパートナー解消、エリアスはパートナーの死によって補給者
を失った状態。そんな二人が偶然にも体質が合うと判明し、実
際にやり取りしてみて、互いにこの人しかいないと思ったんだ
けど、年齢も生活も違いすぎることに悩んで・・・ という話。

最初は生意気そうに感じていたエリアスの、真っ直ぐにキィル
を求める感じが非常に良いです。ウルウルきました。
補給の期間が短い分、主役カップルよりこっちの方がキスっぽ
くて、ドキドキしますね。

4話は、ラエルとアレクシの家族が登場。実は男同士のパート
ナーというのは稀なんだけど、アレクシの父親・フロランの
パートナーは男のジル、という、これまたBLな展開でワクッと
させてくれます。ハネスが故郷の家族に宛てた手紙がモノローグ
になっているのもステキ。番外編で、フロランとジルの学生時代
も見れるのがまた良いです。

そんなわけで、BLBLしてないので、萌えとかそういう感じでは
ないんですが、恋のような友情のような家族のような微妙な感情
が、この年代の子らにぴったりと合っていて爽やかで、すごく癒
されました。多分、この続きを読んでるからこそ、益々そう感じ
るのかもしれないです。ということで、個人的には一気に3冊読
みをお奨めします。ゴチャゴチャしてなくてテンポも良いので、
意外と短時間で読めちゃいますよ。


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