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青い芝生と甘い水/有間しのぶ 【バーズ】


〔2009/03/24〕

★★★★☆

麦青(むぎお)は、お隣に引っ越してきた由魚(ゆう)に
片想い。由魚は、小さい頃から家族同然に暮らしてきた爽
佑に片想い。爽佑は、学生の頃からかれこれ4半世紀ほど
舷太郎(げんたろう)に片想い。 舷太郎は、爽佑の想いに
は気づかず(?)仕事に打ち込んでいる天然さん。
舷太郎の教え子・イズルも交えての、ご近所ほのぼの&多
角形ラブの行方は!?


1ページに8コマくらいが並んでて縦に読んでいく4コマ
マンガ風なんだけど、4コマで話が完結するんじゃなくて、
普通のマンガのように話の流れがあります。4コマ独特の
1コマ内で状況を表現するという部分の力が素晴らしいの
で、落書きのような正直あんまり上手くは無い絵なんだけ
ど、感情もしっかり伝わってきて、結構萌えました。

しかも結構な登場人物がいて、話が交差していて頻繁に場
面転換があるのに、全然混乱することなく読めちゃうとい
う。マンガって、コマの割り振りで動きや奥行きが出るっ
て感じに思ってたんですが、こんな単調なコマの中で、こ
んなに動きって出るもんなんですね。読んでると惹き込ま
れて、ここが4コマの中だってことをすっかり忘れてしま
ってました。

話は、麦青の家の隣に、叔父さんと暮らしている同い年の
由魚が越してきて一目惚れしちゃうんだけど、由魚は長年
大学教授である叔父さんの世話係をしている爽佑のことが
好き。爽佑は叔父さん(舷太郎)のことが好き。ついに由
魚が爽佑に告白するも、家族以上には見れないし、子供に
しか見えないと。しかし爽佑は、舷太郎を手伝う大学で、
由魚とそんなに年が変わらない学生のイズルに出会い、恋
人同士になり、思った以上にハマっていく。
そんな中で、
麦青と由魚はゆっくりと友達から恋人同士に・・・

っていう、み〜んな片想いな中での極日常な出来事や、それ
ぞれが抱えてる想いを、コメディタッチに描いてあります。
でもフザけてる風なんだけど、すごく核心をついてるという
か、ヘラヘラしてるくせに鋭いぜ、みたいな。読んでてニヤ
リとしてしまうような、不思議な面白さでした。
声を出して笑ってしまうような、意表を突かれることも多々
ありましたし、何かこれは、色々と上手いなと。何回読んで
も結構面白く思えるんじゃないかな〜と感じてます。

くっついたカップルだけじゃなくて、オッサン同士とか、
爽佑と由魚の関係にもちゃんと萌えが発動するようになって
るんですよね。あと全然関係ない、麦青の同級生カップルも
盛り込んじゃうという、訳のわからない豪快さ(でもちゃん
と面白い)も好きです。ヘタしたら腹立つ方向に行っちゃい
そうな自由な作風ですが、私にはピッタリ合ったようで、余
すとこなく吸収させていただきました。ほんと上手くない絵
なんですけどね〜(また言うw)何でこんなに生き生きして
るんでしょう。

由魚も可愛いけど、イズルがたまらんかったですね。可愛が
っちゃうオッサンの気持ちが良〜くわかるw どうなること
かと思った主役カップルの、最後辺りに見せたバカップルな
ジャレ合いも良いし、さりげないスキンシップが妙にドキッ
とします。不器用そうな絵(まだ言うw)だけによりもどか
しく感じるのでしょうか。大好きな『灼熱アバンチュル』
同様、表現力が魅力的な作家さんだな〜と改めて思いました。


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灼熱アバンチュール/有間しのぶ 【ルチル】

 
〔2005/8/24、2006/2/24〕

★★★★☆

10年前に一度だけ寝た男・陽と再会した朔夜。過去を忘れ、
彼女と平穏な生活を送っていたが陽との再会で心が乱れて
しまい・・・。陽と朔夜の出会い、陽と和高の出会い、そして
現在・・・。3人の男を中心に繰り広げられる、ドラマティッ
ク・ラブ・・・

これはかなりハマる。はっきり言って、絵は落書きみたい
な、びっみょーな感じなんだけど、むしろこのショボさが
(失礼)物悲しさを醸し出していて、饒舌じゃないけど
言いたいことは痛いほど伝わるよ、ってな感覚です。
とぼけた雰囲気で、ドキリとするようなエグいことをサラッ
と言って、またすっとぼけて・・・みたいな。何だよアンタ、
って思っても口の端 緩んじゃうみたいな。

高校最後の夏休み、記念に一人旅に出かけた朔夜は、偶然
道を尋ねた陽と知り合い意気投合し、数日を陽の家で過ごす。
そんな日々に居心地のよさを感じ、次第に何か感じ始める
朔夜だったが、そのほのぼのとした想いとは違い、もっと
熱を帯びていた陽は欲望を抑えることができず、朔夜を乱暴
におかしてしまう。以来二人が会うことはなかった。また
その時のことが原因で陽は不能に・・・

という、被害者加害者という関係の二人が、10年後に偶然
再会して、それぞれに心安らぐ存在の人がいるのに、再び
惹かれあっていく・・・ と書くと、メロドラマのようですけ
ど、ドロドロとした感じではなく、でもじんわりエグいかな。
絵が素朴なだけに、ギョッとするのが楽しい。

陽は現在、小さな診療所の医師で、朔夜は料理人で、看護士
の可愛らしい彼女がいる。もう一人は和高という美容整形外
科医で、彼は陽と朔夜が出会う1年前から、陽と関係を持っ
ているんですね。(1巻収録『迅雷ラプソディ』)元々は陽
にイジメから守ってもらったことがきっかけで、彼に心を
開き、身体の関係に。そして陽が不能になった今は様子を見
たり、ちょっとしたご奉仕もしているけど、当然身体は満た
されないのでハッテンで解消の虚しい日々。身体の関係は
ないけど、恐らく和高は陽を好きだし、陽も和高を可愛がっ
ていると。

そんなわけなので、朔夜は彼女と、和高は陽とくっついて
しまえば丸く収まるわけですけど、出会っちゃったんですね、
再び。恨んでいたはずなのに、どうしても会いたくて仕方なく
なっていき、それを毎回彼女に言い訳したり嘘ついたりした
りするのも苦しくなっていく朔夜。そして彼女もそれに何と
なく気づいていく。陽の何が良かったんだ?って感じですけど、
元々出会ったときから意気投合していたわけで、ほんのり恋心
も芽生え始めていたし、10年間忘れたこともなかったし・・・と
もうこればっかりはしょうがないとばかりに進んでしまう朔夜。

しかしこれ、面白いのは回想シーンの盛り込み方で、最初は
陽がやらかしちゃったんだという、一方的に悪い印象しかな
かったのに、後でもう一回その場面が出てきたら、あら実は
あの時無邪気に誘っちゃってんのは、朔夜の方じゃない!と。
驚きです。そしてそれと同じようなことをラスト付近でまた
仕掛けるという対比が絶妙でしたねぇ。この長い絡みシーン、
超色っぽい。

無邪気に抱き合う高校時代の陽と和高を見てニンマリだった
し、和高がとにかく可愛いので、何とか和高にも幸せになって
終わってほしかったとこですが、まぁでも陽は一人しかいない
わけで・・・ 彼を完治させることができるのはやっぱり朔夜でし
かなかったということに納得はするでしょうけどね。うーんと
年上のヤモメなんかに可愛がられて欲しいの〜。なんつて。

いや〜自分の拙い文章力では上手く説明できないのが残念で
しょうがないのですが、とにかく巧かった。1回目ではそれ
ほど感じなかったんですけど、2回目読んだとき、話の空気
がユギさんっぽいかもという印象。
つくづく、漫画の巧さってのは絵の上手さだけじゃないんだ
なと。むしろ表現力ってのが心を捉える事が出来るんだなぁ。


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イトラコナゾール