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ほんとは好きだ/ARUKU 【ルチル】


〔2014/5/24〕

★★★★☆

人里離れた全寮制のカトリック系男子校。家が裕福で大学
生の彼女がいるリア充・北条は、クラスのつまはじき者・
柾が気になってしょうがない。この気持ちが恋だと気づいた
北条だが、柾に伝える覚悟もなく悶々としたまま。一方、柾
は図書館で、昔この学校の生徒が同級生にあてて書いたと思
われるラブレターを見つけて・・・・・・!?
ここで 僕はただ一度 本当の恋をした

あ〜やっぱり面白いですね、ARUKUさん。
冒頭、結構ポエミーな感じだったので、んん?と思いましたが、
あっという間に世界に引き込まれてしまい、ツンデレが懐いて
いく様子にワクワク、ラブいことになっていく二人にドキドキ、
そして気付いたら切なさに泣かされ、オチに笑い・・・いや面白いv

母子家庭だけど母親が下着会社の社長という裕福な家庭で育ち
寮の自治会役員をしているリア充の北条が、教会のポストに捨
てられ神父に育てられたクラスで浮いた存在の柾のことが気に
なるようになり、何かと近付くように。一方柾は図書館の片隅
で、30年近く前に書かれたと思われる、男が男に宛てた未開封
のラブレターを発見し想いを巡らせていた。自分は誰にも必要
とされていないと思っていた柾が、北条に想われ、大事にされ
るうちに・・・。

柾のピュアさがいいですね。一歩間違ったら足りないコになっ
てしまいそうな危ういキャラがARUKUさんらしいなと。
そして柾を可愛がりまくりの北条がまたイイ。文学的な語りと
お茶目な二人の仕草が上手く交わっていて、独特の世界観です
よね。

柾がお父さんの病院と教会のポストを訪れるシーンから泣けち
ゃって(お父さんの告白がもう 泣)、でもその後も何だよこの
ラブラブカップル〜という甘い話だったので安心していたら、
一気に突き落とされてしまい悲しくてしょうがなかったんです
が、ちょっと意外な(笑)ラストで浮上して終われました。
まぁぶっちゃけ、ここまでの世界観を台無しに感じてしまう
ラストでもあると思うんですが、ここからまた第二章が始まっ
て、北条が再び、違う魅力を身につけた柾にメロメロになって
いく姿が想像できる終わり方で面白かったです。最初の1ペー
ジのセンチメンタルはなんだったんだというw

キュンキュン、ワクワク、ウルウルと、ARUKU作品を読むと
感情が揺さぶられて大変ですw 隅々までしっかり、取りこぼ
しのないように読みたくなるんですよね。面白かった〜v


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明日屋商い繁盛(2巻・完結)/ARUKU 【ルチル】


〔2013/5/24〕


★★★★☆

家族を事故で失い一人だけ生き残った秋緒。男色家で自称
からかさおばけのキッカに助けられながらなんとか古道具屋
を切り盛りしているのだが、キッカに瓜二つの友人・天宮や
この世ならざる人やモノなどに囲まれた毎日を送るうちに少
しずつ気力を取り戻して・・・!?ちょっと不思議な古道具屋譚
描き下ろしを加えて完結!!

いや、泣きました〜。前回は、おばけ達とのちょっと不思議
な話、みたいなスタンスだったんで、今回もそういう感じで
気軽に読み始め、冒頭はやはりちょっと切ない他人の過去の話
という感じだったんですが、もうキツネの話で大崩壊。これは
本当に切な過ぎて、今もパラッとめくってキツネの姿が目に
入っただけで泣け(いや号泣)てしまいます。
その後一旦は収まったものの、向こう岸の家族と再会してから
はもう何かずっと、泣けて泣けてしょうがなかったです。

キッカに会いたいと思う秋緒の切なさだったり、だるまくんが
生まれ変わっていたりという喜びが感じられる部分もあって、
違う種類の涙腺が交互にグイグイ刺激されて、プチ死にかけま
したw
でも読みながらふと何度も、これを死にたがりの人が間違って
読んでくれないかな・・・と、思ったりして。そういうちょっと
人生観にまで軽く影響しそうな、大人の絵本的な味わいがあっ
たと思います。

しかし本当、秋緒ってば変な人に会いまくるよねとは思って
いましたが、こういう落とし方をするとは全く予想してなか
ったので、あまりにお見事過ぎて驚きです。もしかして秋緒も
死んでいる?ということは思ったこともありましたが。
そうなんですよね、こういった、時代とか、科学とか非科学的
なことも上手く調合しちゃうのがARUKUさんなんですよね〜。
ずっとお伽噺を読んでいるような感覚だったのも、菊宮先生が
秋緒に送り込んでいた物語を読まされていたからなのかなと
思うと、何とも不思議な感覚。

いつも感心させられる物語を綴ってくれる方ですが、今回も
のほほんと切なさの入り混じった数々の物語の面白さからの、
ラストの見事な種明かしと、全てが上手かったです。
魂、こもってるな〜。


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ハスネサイコロジー/ARUKU 【花丸】


〔2012/10/26〕


★★★☆☆

キャラクターデザイナーの蓮根は中学の同級生・藤原と再会。
ハンサムで優秀で性格もよい藤原への嫉妬に再び悩むことに
なる。ところが藤原は「ずっと前から好きだった」と蓮根に
告白。激しく拒絶するも、一途な求愛に心を徐々に侵略され
て・・・!?恋の切なさとミラクルが炸裂するARUKU流・心の
処方箋。描き下ろし「フジワラサイコロジー」も収録。

楽しかったですv ARUKUさんにしては毒が少なめで、割と
ベーシックなラブコメかと思うんですが、それでもやはり人
間の業などもさりげなく盛り込まれていて、深みがあるな〜
と。ポップさとちょっとエグい部分とのバランスが絶妙v

可愛いものが好きで、以前居たキャラクターグッズ会社の同
僚だった女友達・べっしーと会社を作り、デザイナーをして
いる蓮根には、一応えりなちゃんという彼女も居る。ある日、
中学時代のやたらモテていた同級生で、一方的に嫉妬してい
た、現在は弁護士になった藤原に再会した蓮根は、特に親し
くしていたわけでもないのに気軽に声を掛けてきた藤原に驚
く。だが仕事のトラブルで、他に法律関係のツテが思いつか
なかった蓮根は藤原を頼ることに。しかしえりなちゃんが藤
原に惚れてしまったことで、再び藤原を妬ましく思う気持ち
が生まれてしまう蓮根だったが、藤原に実はずっと好きだっ
たと告白されてしまい・・・。

というわけで、地味で冴えない蓮根が、イケメンで優しくて
欠点のない藤原に好きだと言われ戸惑い、会社の隣のカウン
セラー・旭に相談したりなんかしながらも、次第に藤原を好
きになっていることを自覚。だけど他者による妨害があった
りして・・・という、ダメっ子蓮根があたふたする姿がとって
も可愛らしい、楽しいラブコメでした。

ARUKUさんなので、最初藤原に何か裏があるのかななん
て思っていましたが、ただの蓮根ラブ過ぎる男でしたねw
二人でドライブに行ってホテルで・・・という4話目の、彼の蓮
根愛でっぷりにはキュンキュンしてしまいましたw 土下座の
シーンの血を舐めるところとか、猛進っぷりにも微妙にキモさ
もあったりして、イケメンだから許されるなという部分もあり
ましたけどね。いきすぎてないグイグイ具合が絶妙でした。

蓮根にやたら泣きついてこられちゃって、段々絆されていく
カウンセラーさんも非常に面白かった。自分のことおっさん
呼びだしw、迷惑をかけられることに喜びを感じるようにな
っちゃってるし。おまけも最高でしたね。また手のかかりそ
うな子に出会っちゃうとか。

たまに、蓮根の顔がやたらデカかったり、色んなバランスが
おかしくて、え?と思うこともあったんですが、何か今回は
蓮根の可愛さを出すためかキュートな表情のデフォルメ絵も
多く、この微妙な絵だから感じるものもあったりして、やっ
ぱり最終的には楽しく読めちゃうんだよな〜と。この人と西
田さん、高井戸さんだけはもう、絵柄云々はねw
重い話もいつも絶品ですが、こういうライトな話もいいもん
ですね。大変楽しかったですv


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明日屋商い繁盛(1巻)/ARUKU 【ルチル】


〔2012/7/24〕

★★★☆☆

事故で家族を失った若草秋緒は、遠い親戚の伝手で古道具屋を
貰いうけることになった。右も左もわからぬまま商売を始めて
みるが、店に持ち込まれるのはいわくありげな物ばかりだし、
訪れる客もこの世ならざる者ばかり・・・・・・。おまけに店には、
友人の天宮そっくりの顔をした、自称からかさおばけの男色家
・キッカという遊び人が住みついていて、なにかと秋緒にかま
ってくるのだが・・・!?

三ヶ月前、両親と姉を事故で亡くし、生きる気力を無くした秋
緒だったが、遠い親戚に古道具屋を貰い受けたことで、店をや
ってみることに。しかし持ち込まれるのは、いわく付きの品物
ばかりで・・・。

というわけで、ちょっと訳ありの道具を死人達が持ってくると
いう古道具屋で、家の付喪神・キッカ(男色家w)に助けられ
ながら、道具にまつわる出来事などを体感していく秋緒・・・
という、御伽話的な内容でした。

うん、漫画として面白いですよね。ヤマオチがしっかりしてい
て、相変わらず構成が上手いな〜と。そしてどれも遠い昔の出
来事なので、その時代ならではのままならない感じがあって
ノスタルジックで、何か気付けばウルッとしてしまいました。
そんな中、キッカとのやりとりのオバカな感じでは脱力できる
部分もあり、さすが緩急がお見事。特に硯の話と、兵隊さんの
話、お鍋の話が好きでした。

まだ秋緒の事故の話や、親友・天宮とキッカがそっくりな理由
など、謎が謎のままなので、次回を楽しみにしたいと思います。
個人的には、バカなことを言いながらもイザとなると頼りにな
るキッカが魅力的だなと思いますが、秋緒の気持ちはどうなん
でしょう。その辺、人の話だけでなく主人公のラブの話も次回
は楽しめるんでしょうかね。楽しみです。

あとは、前のコミックス『極東追想博物館』に収録の俳句教室
の話の続編が2本入っていましたが、あぁやはり私はこちらの
タイプの話の方がもっと好きかもw
表題シリーズの不思議な話も味があって面白いんですが、こう
いう思わずフフッと笑ってしまうお茶目な感じのARUKU作品に
結構惹かれます。


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虹色村のチロリ/ARUKU 【ルチル】


〔2011/3/25〕

★★★☆☆

虹色村でマッシュルーム農家を営むチロリは困って
いるものを見ると放っておけない優しい性格。今日
も他人のために奔走するチロリに、幼馴染みのアキ
ラは憎まれ口を叩きながらも陰でそっと見守ってい
た。しかし虹色村は大規模開発の危機にさらされて
いた。自然と共に慎ましく生きるチロリと開発計画
に携わるアキラ。ふたりの想いと虹色村の行く末は
・・・・・・!?

虹色村でマッシュルーム農家を営み、質素な暮らし
をしている人の良いチロリと、そんなチロリを子供
の頃からずっと好きなのに、いい年してつい意地悪
ばっかり言っちゃう、市長の息子・アキラの話。

相変わらず独特の世界観で、変な話なんですけど・・・
面白かったですね〜。どの作品も、いつも何かしら
痛みがあるので少々ドキドキしながら読んでしまう
んですが、今回はあんまり痛々しさがなくて、全体
的にほのぼのしてたのが良かったです。
でも意外な方向にどんどん世界が広がっていくこの
自由さに、こんなに自由でいいのか〜!?と思わず
ツッコまずにおられませんでしたがw

どんな話だったと説明するのがすごく困難なARUKU
ワールドなんですが、最後にはちゃんと愛しい読後感
が残っちゃうのが不思議。恋が成就してなくても不満
も無く、でもこれでもちゃんとBLなんだと妙に納得
できちゃう変に説得力を持っている、ある意味頑固
な作風は流石です。誰とも違う、独自のBL道を突き
進んでおられますw


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画家と音楽家/ARUKU 【BBC】


〔2011/1/8〕

★★★☆☆

明日のパン代すらおぼつかないほど貧しい画家がいた。
売れない絵でも描き続けられることが幸福だった。そん
な彼がある日出逢った音楽家は、若くして成功し地位も
名誉も金も持っていたが恐ろしく孤独だった。透明に輝
く画家の魂に触れるうちに頑なな心が解け始めて・・・。

表題作はプロローグと2話。
今日食べるものにも苦労している貧乏だが無垢な画家・
ゾゾと、成功したものの壁にぶち当たってしまった音楽
家・ギランが出会い・・・という話。
これは何と感想を書いたらいいんでしょう。二人のそれ
ぞれの暮らしが淡々と描かれているんですが、それが妙
に物悲しいです。普通だったら、何かと上手くコンタク
トを取って、例えばギランがゾゾを援助するなり家に連
れてくるなりできそうなのに、悲しいかなそういう思考
には至らない。あくまで己と向き合うのが芸術家・・・みた
いな、そんな幸福と不幸が紙一重なところに居る二人が
悲しくてしょうがなかったです。どちらとも言えない余
韻を残す終わり方でしたが、きっとARUKUさんの中では、
あと一展開、二展開してるんではないでしょうか。

『何処無市ラブストーリー』
「名もなき人々」という、アルツハイマーとは違い、思
い出などは忘れないで名詞だけを忘れてしまう障害を
持った人達が政府によってある地域に隔離されていて、
そこの青年に出会った内務省の役人・ツバクロが、青年
と触れ合ううちに、無垢な心に惹かれていくという話。
ツバクロは一途に想うけど、青年を傷つける人もいる・・・
という残酷な感じが他では味わえない味ですね。痛々し
いけど優しさもある。

『ここは、愛の惑星。』は、イケメン・北くんが、自分
に告白してきたおデブな社員・葉加瀬さんとエレベータ
ーで二人きりになってしまって気まずい・・・というショー
トコメディ。何かが生まれるのか!?w

『家に帰るまでが遠足』は、同じ会社の顔見知り程度の
二人が、待ち合わせて遠足に出る・・・というショート。
これは生まれるなw

『地上で最も美しい生き物』は、競走馬を育てるため田
舎に帰ってきた黒川さんを密かに想っている耳の不自由
な青年。残酷さに思わずウルッときてしまいました。
バッドエンドじゃなくて良かった。

そういうわけで、相変わらず芸術的というか、どれも残
酷なおとぎ話のようでゾクゾクッとしますね。貧しいこ
とや障害を持ってることで悲しみが増してしまうことが
果たして良いことなのか・・・というのはちょっとした疑問
なんですが、ARUKUさんにしか描けない世界というのは
確かに感じられるものだったと思います。苦くて渋くて
ちょっとだけ甘い。そんな後味でした。


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黒猫亭雑記帳/ARUKU 【BBC】


〔2010/12/10〕


★★★☆☆

「先生、あの小説を書きました?」ある日、偶然手に取
った小説「黒猫の庭」。そこには、自分と思わしき主人公
と男やもめのいかがわしき情交が赤裸々に綴られていた。
助教授・英にそのことを訊ねたのをきっかけに、激しい情
事が徐々に現実のものとなっていく・・・!話題の気鋭が放
つ純潔と官能が交差する短編集。

改名されてARUKUさんとなったようですね。
初っ端アルクさんにしてはエロ多めじゃない?と思ったら、
松文館の雑誌掲載の作品だったようで納得です。意外に
古い作品('05年あたり)も多いですが、元々イマドキ感
は無い作風ですのでw、問題無し。

表題作『黒猫亭雑記帳』は、貧しくて学は無いけれど慎ま
しく生きている青年が、大学の助教授のところへ出入りす
るようになり、やがてその先生が自分のことを官能小説に
書いていると知るという話。
何でしょうね〜この空気は。静かな中にも熱さを孕んでい
て、何故だか引き付けられてしまいます。

『台風13号』は、クラスのリーダー格の武藤とその仲間に
毎日のようにからかわれている大人しい生徒・土屋が、台
風の日に誤って、武藤と一緒に古井戸に落ちてしまうとい
う話。大嫌いなはずなのに・・・という、思春期少年の複雑な
感じが、この変な行動に現れていて面白いです。

『土屋観測日記』は、ストーカー目線の4Pショート。
イジメられてばかりだった土屋がその後どう変化したのか
っていう。土屋の色気増量に、ちょっとクラッときましたよw

『昨日の今日で』は、カフェ店員のひなたが、初めての情
事の翌日に、改めて恥ずかしさに悶えるという8Pショート。
何だ、この可愛さw

『琥珀の月』は、一度親切にして以来、ストーカー男・小
山田に付きまとわれることになってしまった砂原。色々怖い
し、こんなんで愛が芽生えるのかよ!とツッコまずにはいら
れませんが、何か雰囲気で面白いと思ってしまうという。

『SNOW BLIND』は、東京に行ったきり、10年間一度も
帰ってこなかった遠山と、田舎に留まり続けた桃井の再会話。
イタイ。でも何かわからんでもない・・・っていう。

『ウェザー・ニュース』は、コーヒーショップでたまたま
隣に座った二人が実は・・・と、これは思わずハッ!とせずに
おられない、さすがの上手さでした。

『凍える海の底にあるもの』は、寡黙で紳士的な根津の中
にある情熱に気付いてしまった綾瀬という友人同士の話。
静かなんだけど、この先を妄想させる熱さがありますよね〜。

『僕はあなたの夜になりたい』は、夜盲症の先輩・彩田の
家を訪れ、夜毎本を読むことになったユズリハ。いけすか
ないと思っていた彩田が、夜になるとその不自由さで可愛
く見えるという、歪んでいるけれどわかるな〜っていう。

何か、どれもこれも普通の人が描かないような話ばかりで、
ちょっぴり?いや結構イタイ感じもあるんですが、何でか
心がほっこりとするものがある、本当に不思議な漫画を描
かれますよね。感想も何を書いたらいいのかわからないん
で、こんなことしか書けない自分が残念ですがw
一度この魅力を知ってしまったら、どれもこれも愛しく思
えると思うので、絵が・・・という人にも是非読んで欲しいで
すね。これでも以前よりは、だいぶ見やすく、そして表情
が細かくなりましたよね。でも最初の『ビター×スイート』
の頃から、 この一見不自然な首の角度は、不器用な話に
マッチしていて気に入ってるんですけどね。
貧しい、孤独、盲目的、体が不自由など、欠点となる部分
こそ愛しいと思ってしまうような歪んだ純愛が面白いです。


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極東追憶博物館/遙々アルク 【ルチル】


〔2009/11/24〕

★★★☆☆

東の最果ての地・・・。祖国を離れ小さな博物館の入場券係
として働く青年と、受付口で垣間見えたその美しい「手」
に一目惚れした学生。嘘と誤解が積み重なり、実ることな
く散るかに思われたその恋は・・・!? 
時にユーモラスに、時に痛みを伴いながらも全て幸福な結
末に辿りつく心に沁みる作品集


初の短編集ですね。期待通り、ちょっと普通とは違った、
不思議な話がいっぱいで楽しめました。やっぱりあんまり
上手いとは言えない絵なんだけど、まるで他人事のように
語る、独特の長いモノローグがおとぎ話のような雰囲気を
持っていて、不思議と惹き込まれる作風です。ドカンとい
う衝撃は無いんだけど、ジワジワジワ〜っと熱を帯びてい
くような物語の空気が面白いですね。幸せなんて、人それ
ぞれ・・・なんだなと。

一つずつあらすじでも書こうと思いましたが、それでは
ちっともこの面白さは伝わりそうもないので割愛しますw
多分、好きな人はかなり好きな感じだと思いますが、自分
的には「普通に好き」くらいかな。でも、前2作品(『ビタ
ー×スイート』『猿喰山疑獄事件』 )と同じく、他の誰
とも似てない個性は素晴らしいなと。
自分が抱いた感覚は萌えとは違うけど、でもちゃんと恋の
話を読んだぞ!という充実感はあります。
何だろう。自分的にこの人の物語って、見る角度によって
全然違って見える、「玉虫色」みたいなイメージ。


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猿喰山疑獄事件/遙々アルク 【BBC】

 
〔2009/7/10〕

★★★★☆

星グループの若き総帥、星義彦。猿喰山にある星家の屋敷
に入り込んできた庭師・鷺坂貢。義彦は鷺坂の美貌と自由な
心に次第に魅了されて行くが、鷺坂の意図は別にあって・・・?
愛を告げる義彦に応えた鷺坂の思惑、そして真実とは!?

読んでから何日か経つんですが、何故か毎日読み返してしま
って、読めば読むほど感想が書けない状態なんですけど、も
ういい加減書かないと、先に進めないので・・・

ん・・・・・・ 面白かった!
以上。


嘘ですw もう少し書かねばね。
でも、この作品の良さを伝えられる自信が無いんですよね。
先に謝っておきます。ボキャ貧でサーセン。


星グループ代表の星義彦は、幼少より父親に後継者として
厳しく躾けられ、機械のように生きてきた。
ある日、猿喰山からの冷たい風のせいで植物の育たない屋敷
の庭に、花を咲かせたいという庭師が押しかけてきた。どうせ
咲かないのだから、すぐ諦めるだろうと、庭師・鷺坂を雇うこと
にした義彦。しかしやがて、美しい顔立ちと自由な振る舞いの
鷺坂に、魅了されていき・・・

最初は、傲慢な王様が、貧しいけど魔性の魅力を持った庭師
に次第に変えられていくような、それだけの話だと思ってました。
鷺坂の、丁寧だけど小生意気な物言いが面白くて、ちょっとズ
レた2人の微笑ましいやり取りに和み。
中盤で、鷺坂がサギ師だということがわかってからも、この孤
独なサギ師も、義彦によってまっとうに・・・ とか思ってたんで
すが、まさかの展開。 いや〜やられました。
細かい仕草や台詞のひとつひとつが伏線になっているので、
後で読み返す度に色んなシーンと結びついて、何でもない部
分にグッときちゃってます。

ラストは衝撃&号泣。後ろから4ページ目の、この頭をもたげ
たカットは多分一生忘れられないだろうし、ラスト2ページだけ
で何度でも泣けます。
鷺坂がサギ師であったことや、出会ってしまったことが全て間
違いだったかというとそうではなく、花の咲かない庭と同じで、
冷たくて殺風景な心の持ち主だった義彦を人間的に成長させ
たのは、偽りの姿で近付いた鷺坂。だからサギ師になった悲
しいいきさつさえ必然だったと思えたりして。

そして全てを無くし、リセットされた状態で、再び・・・という、
巡り巡ってこうなったけど、結局鷺坂が何者であっても義彦に
とってはどうでもよく、鷺坂に出会う前の自分でいるよりは全然
人間らしくいられるという、鷺坂が彼にもたらした充足感と、義
彦の成長した大きな愛情を感じました。

決して上手い絵ではないのに、すごい表現力に、まさに圧巻
されまくり。細かいコマ割、濃いのに邪魔にならない的確なモ
ノローグ、沢山の台詞にも全く無駄がなく、ホントに上手いなと
思います。 映画にしたい!


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ビター×スイート/遙々アルク 【BBC】


〔2007/11/10〕

★★★★☆

一杯のコーヒーを楽しみに孤独に過ごす寡黙な青年
三日月。そんな静かな日常に快活なイケメン 村山が
現れ突然の告白・・・。
村山との出逢いは三日月の人生をコーヒーのように
甘く、時に苦い味わいで彩っていき・・・。


対人恐怖症の青年が、いつも行くコーヒー店で村山と
いう男に惚れられて・・・という話なのですが、特徴は
膨大な量のモノローグ。無口な彼の心の中は、こちらが
思いつかないような様々な想いを秘めていて、一言一言
に深みがあって、小説か詩を読んでいるよう。

最初は絵の個性が強すぎて気になっていたんだけど、
気付けば話に夢中で、逆にこの不自然な首の傾げ方が
味があっていいわ、とさえ思えてきました。構成は
とっても魅力的です。細かいコマ割も好きです。

甘かったり切なかったり、すごく不思議な2人だなぁ。
これは二回読んで、より理解できた感じ。
じれったいけど、こんな風にじっくり分かり合えるって
ちょっとステキ。

8ページほどのショートの12話構成ということで、ヘタ
するとブチブチ途切れ気味になるんだろうけど、1話ずつ
のまとめかたが上手くて、全く違和感無し。
いや〜これは斬新な作風。

『雑巾姫』『君は間違っている』の二作。こちらもかなり
いい感じです。特に『君は間違っている』の方はデキる
上司のダメっぷりがイイ。しかもそんなオチって。
『Cleaning』は童話のような切ない話。
あ、あと忘れてた、村山の味覚の話は衝撃だったなぁ。

ということで、すごく独創的でまた他の作品も読んでみたい
と思える作家さんでした。





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イトラコナゾール