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ポケットで手をつないで/日の出ハイム 【GUSH】

〔2014/9/10〕

★★★☆☆

いつもと同じ朝、いつもと同じ通学バスに乗ると君に会える。
通学バスで出会う高校生の史織にずっと片思いをしていた奏。
想いが通じてようやく恋人になる。初めてのデート、そして
キス・・・・・・情欲の赴くままふたりは身体を重ねた。しかしそ
の日から史織の様子がいつもと違って・・・? 

毎朝同じバスで見かけるようになった別の高校の生徒・史織
のことを好きになってしまった奏は、勇気を振り絞って話か
けてみることに。以来話をするようになり、史織も奏のこと
を好きになり、初めてのデートにも出かけた二人だったが、
何故かお互いの記憶が少しだけズレていることに気付き・・・。

別々の高校に通う二人の淡い恋の話・・・かと思ったら、高校
どころか次元まで違っていたという、ハイムさんらしいファ
ンタジックな話でした。
正直、仕掛けはさっぱり解らなかったw 同じ場所で時代も
ほぼ一緒だけど、史織の方がちょっとだけ先を行ってる平行
世界という感じで、バスという接点が無くなったことで会え
なくなった二人が、違う接点に辿り着いて再び出会えるとい
うのは解ったんだけど、じゃあ時間軸的にはどうなるの?と
いう疑問が。上手いことどこかで再度時空が交わる時があっ
て、そこに二人がタイミングを合わせて乗ることが出来たか
ら再会できたってことでしょうかね。でも何か別にそんな感
じの解釈でいいのかなと思えてしまうのが日の出ハイムw

自分的にはもう少し遠い未来の、二人が大人になって世界の
何かが変わって再会できちゃうのかなとか思いながら読んで
いたので、短時間で再会できるという設定にびっくりでした。
だけど何か、理屈じゃなく、強い思いだけで未来が変わっち
ゃうこともあるって解らなくもないなと。自分の今も、もし
かするとどこかにいる誰かの思いに導かれているのかもよ、
なんてことを思ってみたりして。

そんなわけで、もう少し設定の説明や種明かしなんかを丁寧
に読みたかったなということで、多分他の人が描いた作品だ
ったら、★2なのかもしれないw 私はハイムさん贔屓なので、
わからないながらも楽しく読めたので★3に。
ぶっちゃけ失礼ながら、絵が退化してるような気がするんで
すが(ホントすみません!)この不器用な感じが個人的には
切なさを醸し出していて、味だな〜と思います。

 
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あいぜんかぐら(天・地)/日の出ハイム 【麗人】

 
〔2014/4/26〕

★★★☆☆

風間刃之介(カザマジンノスケ)は、その美しさと機転を武器
に戦乱の世を生きる伊賀百地の下忍。何かと自分を構う快活で
能天気な百地の惣領息子・百地小平左(モモチコヘイザ)に
反発しながらも、いつしか惹かれていく。しかしある夜、何者
かによって百地屋敷が襲撃され・・・!?

風間刃之介(カザマジンノスケ)は、その美しさと機転を武器
に戦乱の世を生きる伊賀百地の下忍。身分違いながら百地の惣
領息子・百地小平左(モモチコヘイザ)に惹かれ結ばれる。
しかしある夜、百地屋敷が爆破され、屋敷襲撃の濡れ衣を着せ
られた刃之介は追われる身に。兄弟弟子である鳶斬蔵(トビノ
ザンゾウ)らは、刃之介の潔白を信じ事の真相を探ろうとする
が、彼らもまた次々と襲われ・・・!?
明日をも知れぬ戦乱の世で、愛し合い、助け合い、憎しみ合う、
名もなき忍びたちを描いた著者初の麗人コミックス!!

戦国時代を生きる忍びを描いた全11話です。
時代劇なので、知識のない自分には多少解らない部分もありま
したが、主要登場人物8人が、それぞれ自分の宿命を背負って
行動していく姿が切なく愛しくて、完全に理解していないなが
らも最後にはウルッときてしまいました。
また途中でほっこりできるところや、がっつりお色気があった
りと、いい感じに転調しながら進んでいくので、こういう設定
があまり得意じゃなくても充分楽しめました。

とりあえず、誰も死ななくてよかった!


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シュガーキャッスル―佐藤くんと佐東くん―あさごはんのまきっ!&よるごはんのまきっ!/日の出ハイム【GUSH】


〔2014/1/10〕


★★★☆☆

【あさごはんのまきっ!】
某県某市国立やそかべ大学旧寮舎。ふたりっきりで、廃墟の
ような学生寮で生活することになった「ごーちゃん」こと佐藤
豪と、「なな」こと佐東七之介。風邪をひいたら看病して、お
腹が空いたら一緒にご飯を食べるv困った時は一生懸命助けて
くれる優しいごーちゃん。強くて頼もしいなな。男前イケメン
×残念な美形男子のゆるふわ系おんぼろ学生寮ライフv
【よるごはんのまきっ!】
某県某市国立やそかべ大学旧寮舎。このおんぼろ学生寮でふた
りっきりで寝起きしている「ごーちゃん」こと佐藤豪と、「な
な」こと佐東七之介。あんみつを二人ではんぶんこvしたり、
一緒にくっついてv寝たり。そんな相思相愛の二人でしたが、
ある日、ななが姿を消してしまい・・・!?

お久しぶりの日の出ハイムさん、嬉しいv 2冊同時発売です。
国立やそかべ大学に入学した佐藤豪と佐東七之介という別々の
場所からやってきた二人が、入るはずだった新築の寮の名簿か
ら名前が漏れていて入寮できず、仕方なく、大学から徒歩25分
にある、携帯の電波も通じない朽ち果てた旧寮で二人きりで
生活することに。最初は戸惑っていたけれど、大家族の長男で
しっかり者のごーちゃん(豪)と、ちょっと厄介な体質ながら
いつも明るく前向きで人懐こい なな(七之介)の相性は抜群で、
二人は協力して生活をしていくことに・・・。

大体想像してましたが、いつもの切なげな哀愁漂う作風とはガ
ラッと違って、二人のサトウくんがゆるゆるっとした毎日を送
るという、ひたすらほのぼのな1冊でした。おまけにBL展開は
無いですw ニアな感じを温かく見守るという。
なので、これまでのロマンあふれる、思わずウルッとさせられ
るようなドラマを期待してると、あれ?となるだろうし、逆に
これで初めて日の出ハイムを知った人が前のを読むと、全く違
うのでビックリするかもですね。
でも個人的には、こういうハイムさんもアリでした。霊媒体質
系の話は個人的には割とどうでもいいですがw、それによって
変なキャラが出てきたりで話が広がってるし、ななの不思議ち
ゃんな要素になっていて笑えるので良かったですし。

私はごーちゃんも勿論好きだったんですが、オバカさん好きな
のでw、まぁとにかくななが可愛かったv
最初の「なな」って呼ばれるのを練習させてと言うところから、
ごーちゃんの飛んでいった帽子を瞬時に飛び込んで「とったど
ー」な姿とか、うどんを美味しそうにすする姿とか、あれもこ
れもいちいち全部可愛く、彼の裏のない性格に癒されました。
(初回封入マンガの、うちメガネの理由w)

最後、新寮に1人分だけ空きが出て、譲り合うがために気まず
くなってしまうという、お互いを大事に想っている彼ららしい
喧嘩には、ここだけの話ちょっとウルッとw

そういうわけで、BLとしては結構微妙ですがw、付き合ってる
でも恋愛を意識してるでもない二人がナチュラルに仲良くして
いるのが微笑ましくて、個人的には満足。男子大学生二人のほ
のぼの生態観察マンガとして楽しめましたv
ちょっと二人と離れ難い気分。


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日本橋心中/日の出ハイム 【HertZ】


〔2010/11/1〕

★★★★☆

日本橋芳町にある桜梅屋では、日々、色子たちが芸事を
磨き、男相手に客を取って暮らしている。武骨者の侍・
兼武清右衛門は、美しく気だての良い売れっ子月之介に
惚れ込んでいた。いつしかお互いに惹かれ合う仲となる
が、時折見せる月之介の淋し気な表情が心に残る。そん
な時、月之介の抱える運命の知って・・・

表題作は、いつも行くコンビニで、高校生のアルバイト
店員・築野にふいに声を掛けられた青年が、その夜から
前世の自分らしい田舎侍・清右衛門と、築野にそっくり
な色子・月之介の夢を見るようになるという話。
泣けた〜。こういう儚げな受を描くのが、本当に上手い。
昔の話だけでも面白かったと思うけど、現代に絡めてあ
るのが新鮮で良かったですね。その後の二人も見てみたい。

『一輪簪恋錦絵』は、月之介と共に育った仲間で役者を
目指している色子・京弥と、常連客・礼。お互い想い合
っていながら、実は月之介の兄である礼は、月之介と共
に親の仇を討たなければならず・・・という、これも泣いた〜。
一人泣き崩れる京弥が切なすぎた〜。そしてハッピーエ
ンドに泣いた〜。

『妖怪変化浮草怪談』は、坊主と河童の話。河童と思う
と、何か気持ち悪いんだけどw、すごくお互いの気持ち
が温かくてイイ話だった。

『桔梗屋敷大振袖決闘』は、江戸時代。侍・数馬と奥小
姓・初次郎。衆道も良く知らない、ピュアな初次郎が、
初恋を実らせるほんわかな話・・・とはいきませんよね。殿
のお気に入りな小姓なわけで。すわ悲恋か・・・と覚悟して
いたら、見事に笑えるオチになっていたのが良かったで
す。可愛い話でした。

『兄弟仁義白浜情死』は、江戸の用心棒・富士平を頼っ
てやってきた、年下の幼馴染・千吉が実は、お尋ね者の
スリだった・・・という話。しかしそれには理由があって・・・
その説明や、二人の約束の場面など、こういう何気ない
場面の魅せ方が上手い。可愛くてキュンキュンします。
幸せな読後感。

そういうわけで、日の出ハイムの魅力が存分に発揮され
た時代劇な1冊。どれもままならない切なさの表現がす
ごく良くて、ウルウルしまくってしまいました。普段は
興味の無い時代モノですが、こういうのだったらずっと
読んでいたいと興味がわいてきますね。文句なし。


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君へつづく物語/日の出ハイム 【GUSH】


〔2010/5/10〕

★★★☆☆

「僕は、半径800メートルの世界を守っているんです」
最近越してきた隣人・三星翔(みつぼしかける)はそう
言った。ゲームじゃあるまいし、何言ってんの。最初は
半信半疑だったが、翔はそんなちっぽけな世界を必死に
守ってた。「ほんとはひとりで こころぼそかったんだ」
本当にHP削って、傷ついてた。いつしか俺は、身体を
張って戦うお前を守ってやりたいと思い始めていた・・・。

大学生・夜巻(やまき)の暮らすアパートの隣に、ある
日、同じ大学に通うという翔が越してきた。その日の夜、
道端に倒れている翔を見つけた夜巻は、仕方なく自分の
部屋に連れ帰る。目を覚ました翔は、自分はRPGのよう
に何かと戦っているのだという。にわかには信じられな
い話に、電波なのかと疑う夜巻だったが・・・

というわけで、ある日突然、1年間の期間限定で人の命
を救う任務を背負ったことで、全てを投げ出して戦って
いる翔と、そんな翔を事情がわからないながらも理解し
ようとし、やがて大事な存在と感じていく夜巻という、
ラブまではあと一歩のファンタジーでした。

正直、1回読んだ時は、状況を追っていくことに集中し
ちゃってたんで、そこまで良いとは思えなくて。でも2
回目読んでみると、細かな表情や間に、グッとくるもの
があったり、クスクスと笑える可愛さがあったり。これ
がハイムマジック。何でしょうか、このセンチメンタル
な気分は。

でも1回目も、何だか良くわからない話だと思いながら
も、夜巻がゲームをするシーンは、めっちゃ泣いちゃっ
たんですけどね。翔がいつも口にしていた「了解です」
っていう言葉とか、夜巻のモノローグとか、上手すぎで
しょう。ここだけ見直しても、やっぱり泣けるんですけど。

とにかくまぁ、正義の味方が登場する割には、ぼんやり
とした話で、完璧に理解することは難しいんですが、そ
れでも2回以上読むことで、登場人物をすごく愛しく思
えてくる感覚というか、そういうハイムクオリティは堪
能できたと思います。恋愛まで到達してはいないけれど、
それでも愛は溢れていたと思います。布団を持たない翔
を自分の布団に寝かせてやることも、翔をもっと知りた
い、守りたいと思うことも、誰にも見えない傷ついた翔
を抱きしめることも、大好きなカニクリームコロッケを
ダメにされても許せちゃうところも、ささやかだけど
ちゃんと愛でしたよね。

たまには見えないことを信じてみてもいいんじゃないっ
て、そういう気分にまでさせられる、不思議だけど心が
ほっこりする、そんなファンタジーでした。


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花にて候/日の出ハイム 【BBC】


〔2005/9/10〕

★★★☆☆

戦いに身を投じる運命の少年。生きるか死ぬかの瀬戸際で
交わされた忍者の初恋。自由を奪われた時代の“禁忌”に秘
められた隠れキリシタンとの逢瀬。天狗の子が見せる、お
伽噺めいた絵巻物・・・。古の風薫る、きっと涙がこぼれる、
切ない恋愛読み切り集!!

5つの時代物が収録された短編集。1回読みでも面白いで
すが、繰り返し読むことで、更に心情がグッと入ってくる
ようになるのが、いかにも日の出ハイムクオリティ。

『花にて候』は、死ぬかもしれない任務を課せられた忍び
の晃太郎が、ずっと好きだった、侍の子で兄のように慕って
いた久兵衛と、最初で最後の一夜を過ごすという、切ない話。
俺の伽の技を試してみないか、と誘うその健気さ、お望みな
らまたいつでも相手をするという言葉の重さなど、後で読み
返すほどに切なくなってきて、たまんないですね。

『L'INTERDIT−禁忌−』は、かつて郷士で今は庄屋の息子
・弥助と、隠れキリシタンの陣三郎。おとう達から陣三郎と
口を聞いてはいかんと言われている弥助だったけど、実は
互いに惹かれていて・・・ 自由のない時代の許されない恋が
切ない話。誰とも関わることなく、黙って日々をやり過ごし
ている陣三郎の眼差しがたまらなく切ない気持ちになります。

『春の夜はさくらに明けてしまひけり』は、漁師のヤソキチ
と、抜け忍・紋四郎。これは割かしライトでポップでした。

『野のきよら 山のきよらに 光さす』は、その紋四郎がその
後、武者修行中の浪人・拓馬に出会い恋をする話。紋四郎の
技が炸裂で色っぽいんだけど、下忍の哀しさみたいなものも
描いてあって、切ないなと。

『てんぐのもり』は、天狗の竜王丸に怪我をしたところを助
けてもらった武士・惟周。戦に出た父の帰りを、山で一人待
ち続けている竜王丸が、実は僧達の相手をするお稚児だった
という話。ちょいショタ風味だけど、竜王丸の佇まいがめち
ゃめちゃ可愛くって、オチも素敵でした。

時代物があんまり得意では無いんだけど、日の出さんのは
解りやすいし、特に今回、話と話の間に豆知識なコラムが
収録されていることで、切なさを醸し出す時代背景がより
判って、世界観が伝わりやすくなり、読みやすくなっていた
と思います。勉強になったw お色気もしっかりあって、
全部面白かったです。


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針のかたなと御器のふね/日の出ハイム 【HertZ】


〔2007/7/28〕

★★★☆☆

身体が人の手のひらに乗るほどしかない兵九郎は、月の光
の下では人並みの大きさになれる。それゆえに祟りの子と
噂されてきた。兵九郎は噂を覆すべく里を出て都にのぼり、
京の貴族・琴平の守護役となることに成功した。琴平を踏
み台に出世をもくろむ兵九郎だったが、何かといい加減な
琴平に不安を覚える。しかし、琴平はどうも喰えない感じ
のする男で・・・。

一寸法師をベースにした、平安時代の話。大好きな日の出
ハイムさんですが、時代モノが得意じゃないので何となく
スルーしちゃってましたが、やっぱり読んで良かった。

子宝に恵まれぬ夫婦が、住吉大明神に祈願してやっと授か
った息子・兵九郎。しかし兵九郎は、手のひらに乗るほど
の小さな身体であったため、里の人々は、大明神の祟りだ
と口さがない噂を立てていた。やがてその噂が嘘だという
ことを証明するために、兵九郎は都に出て名を上げること
を決意し、旅に出た。そして成り上がるために、貴族・琴
平の守護役になった兵九郎だったが・・・

というわけで、ボンボンな琴平を手なずけて、成り上がっ
てやるぜ、と思っていたら、素直な性格のため、逆に遊ば
れたりして、可愛い兵九郎。そんな二人が少しずつ信頼を
深めていく優しい物語・・・なだけと、最初は若干物足りなく
感じていたんですが、序盤からちょくちょく見えてはいた
兵九郎の小さい故の苦悩が、中盤くらいからすごく意味を
持ってきて、最後らへんは何故だか泣けて仕方ありません
でした。

特に兵九郎の 「俺は人がひょいと一歩あるくところを
大股でわしわし歩いても 七歩半  人より七倍半 歩いた
みちが長い 人に申したりはせぬが いつも心の中でその
ことを誇りに思うておる」 というセリフが印象的で、小
さくて苦労しながらも培ってきた、彼だけの持つ誇りがス
テキで、こういうのを描けるのは、あぁやっぱ日の出ハイ
ムさんの力だよな〜って感じですね。

琴平の家の舎人・八雲、八雲に拾われ健気に働く捨丸、琴平
の可愛らしい弟・笛千代、兵九郎の師匠であるカラス天狗な
ど、他のキャラも魅力的で、BLとしての要素はあまり濃くは
ないですが、愛情という面ではしっかりと描かれていると思
います。前半はやや説明的な部分が多かったので薄味ではあ
りましたが、気付いたら平安時代にプチトリップしたように、
惹きこまれてしまいました。

御伽噺の一寸法師は、ラストは打ち出の小槌で大きくなった
けれど、兵九郎はならなかった。でもその小さな身体には、
人の七倍半の幸せが満ちていた・・・という締めくくりと共に
ある二人が寄り添う笑顔は、何とも泣かせるエンディング。
強引に捻じ伏せた感じの作風も、また乙ですね。じんわりと
後を引きます。アッパレです。


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春の雨に濡れてゆけ/日の出ハイム 【Hug】

 
〔2009/8/27〕

★★★★★

中学時代の同級生・大越と、就職先で再会した早乙女。
学生のころと変わらず、人望も才能もある大越の姿。
早乙女は、昔から抱いていたあこがれを、より強くその胸
に抱くようになっていた。しかし、大人になった今、簡単に
想いを告げることはできない・・・。そこへ、気持ちを見透か
したかのような大越の言葉!?不器用なリーマン2人の、
大人な青春ラブストーリー。

早乙女は中学時代、話したこともない別のクラスの同級
生で、野球部で活躍する大越に強く憧れていた。そんな
大越と、就職先の商社で再会し、大越が自分のことを覚
えてくれていたことに喜ぶ。変わらない人懐こさと、人望
も厚く仕事ができる大越に、再び憧れの想いは強くなる
ばかり。だが突然、大越は実家のお寺を継ぐために、会
社を辞めるのだと知り・・・
 

あ〜もう、すごい良かったです。
日の出さん特有の心の機微を現すモノローグと間合いは、
センチメンタルでノスタルジックで、じりじりと胸を焦がすよ
うな想いがひしひしと伝わってくるんですよね。

真ん中の4話までは、割とサラッとした内容になっている
ので、普通に面白いな・・・くらいの感想だったんですが、
実はそこまでの布石があったからこその5話からになって
いて、もう5話以降は涙腺決壊してしまって大変でした。
1回読んでそんな感じだったけど、たまたま気分に一致し
ただけかな、なんて思って繰り返して読んでみても、やっ
ぱり何回も同じところからウルウルしてしまう自分。

実はそのポイント、ソーゲンが「・・・うぬぼれていいのか?」
と言って「いいんだな?」と自信に満ちた表情をするところ
なんですが。多分そこだけ読んでも、泣くポイントじゃない
だろうって感じだと思うんですけど。
その前のソーゲンを想って切ない日々を過ごしてきた早乙
女や、実は同じように焦がれていたソーゲンを見せてもらっ
ていたので、早乙女の想いが報われた!この男やりおった!
っていう感動というか、良かったねみたいな、ありがとうみた
いなものが沸いてきて、何かたまらなくなります。そして何よ
りこの瞬間にも、早乙女が憧れた「強いソーゲン」の姿があ
るんですよね。真っ直ぐ早乙女を見つめる視線がステキです。
直前の、早乙女の「ああ だけど 今日はいい日だ まるで夢
の中にいるみたいな日だ」 っていうモノローグも、その気分を
盛り上げるのに、すごく自分にとって重要で、だからこんな
シンプルなシーンが、最高の瞬間に感じれてると思うんです
よね。ん〜上手すぎる。

で6話はオールベッドシーンなわけですが・・・泣いちゃう。
前回の流れから、もう嬉涙。二人が愛しそうに抱きしめ合う
姿が、可愛くて色っぽくて。
「好き」って何度も聞いたというソーゲンと、一度も言ってない
という早乙女。このソーゲンの、いつも呼ばれているように感
じているという表現が、いかに早乙女を意識してきたかという
ことを感じさせてくれて、すごく好きです。

そして最終話の、雨の中、全力で坂道を駆け上ってソーゲン
に会いに行った早乙女とか、早乙女を愛しそうにでもちょっと
エロめに抱くソーゲンとか、海外転勤の話をしてもどっしり
受け止めるソーゲンとか、早乙女の笑顔とかモノローグも
全部いい!すごくいい。そして勿論、ラストのツーショットも。

互いに男としての道があって、恋だけに生きるわけにはいか
ないんだけど、でも今までも互いが一番であったように、変
わらず想い合いながら、いい関係が続いていくんだろうなと
いう絶対的な信頼関係が感じ取れて、ウルウルしまくりです。
邪魔する人とか、昔の恋人とか、そういう面倒ごとが一切ない
だけに、ヘタすれば薄味になっちゃうか、想いの堂々巡りで
こってりしすぎたりとなりがちなんだけど、ちゃんとバランス
よく二人の話だけに集中できる良さを持っているんですよね。
何だろう、この居心地の良さは。

あ〜なんだかんだ言って、自分はやっぱりこういう穏やかな
話が一番好きなんだなと、改めて思った次第です。
そして日の出ハイムさんは、私を切なくさせる名人なのです。


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プラスティック・ロマンティック/日の出ハイム 【HertZ】


〔2009/2/2〕

★★★★☆

この広い世界で俺たちは出会ったんだ!
おまえがいるから、俺は俺になれる

携帯電話もインターネットもまだ知らなかった1980年代初頭。
お調子者の高校生・梅吉丈は、街で偶然見かけた硬派な美青
年・坂上千緋呂にひとめ惚れする。これぞ運命の出会い!と
張り切る梅吉を横目に、有名俳優を父に持つ千緋呂は自分の
ありようを見つけられずにいた。しかし、型破りながらまっ
すぐな梅吉の言動に、千緋呂は今までにない感情を覚えはじ
めて!?

う〜ん。ノスタルジック。私的にはドストライクの年代なの
で、超楽しめたんですけど、果たして20代以下のお嬢さん方
には伝わってるのでしょうか、この青臭さは。

お調子者でバカでヘンな高校生・丈が、私立の高校に通い成
績も優秀で硬派な千緋呂に出会い一目惚れ。速攻告白するも
千緋呂の反応はつれない。だが次第に丈の真っ直ぐさは、千
緋呂に風穴を・・・

強引でアホな丈にグイグイ引っ張られていくお坊ちゃま風な
千緋呂。なんだけど実はがさつな丈の方がセレブだったという
意外性もいい感じでしたねぇ。

余計な物や情報もないから、信じるものは自分の目で見たもの
と、感じたものと相手とのフィーリング。そういう人間対人間
みたいな泥臭さと、どんどん新しい文化が取り入れられて、機
械的なものも身近になってきて、これから始まる未来に対する
希望に溢れていたのが、80年代だったんだろうな〜という、何
かちょっとこっ恥ずかしい感じ、「ダサ可愛さ」が上手く描か
れていて、楽しかったです。

今だったら携帯ピッで、約束なんて対して意味もないことだけ
ど、当時はホント必死だったよね。それこそ、ここで会えなきゃ
もう終わっちゃう、みたいな重さがあったから、守ることに必死
になったし、相手のことも思いやれたんだよなぁと。そういう思
いも含めて一番グッときたのは、千緋呂が伝言板にメッセージを
残したシーンのモノローグ。
 80年代・・・ ケータイもネットもない 出会い系もストーカー
 規制法も 個人情報保護法もなく 紙とペンと自宅の電話と
 あとはバイクと自分の足で 僕たちは走って会いにいった
 星空の下を
というところ。その前にもこういう感じのモノローグが何度か
入っていて、この時代に対するオマージュ的な作者の意図が
しっかり読み取れて、好きで、なぜか毎回泣きそうになる。

不便で色んなことにたどり着くまで、今に比べたら数倍の時間
がかかって、憧れたものも遠くに感じ、その分世界は広かった。
そんな中で出会えたんだから、もうそれって「運命」って言っ
ちゃってもいいんじゃない?っていう、ロマンチックでステキ
な世界観でした。

BLとしてはかなり薄味で、どちらかというと友情モノ的な
印象を受けるので、今までの作品のように萌え〜な部分は
無いけれど、精一杯のほっぺにチュッで蕩けそうな幸せ顔を
見せるようなそんな恋もたまにはいいなと。
しかしここでは明るく可愛い、日向を突き進むような恋が
描かれてますけど、きっと当時は今よりもっとアングラな
場所で辛い思いをしていただろう男子カップルを思うと、
切ない気分になりますね。実際を知りもしないのに。

本当、何だろうこの人の描く、この手の熱い攻は、ダサい
んだけどすごく人間味があって、好きだな〜。


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微炭酸恋愛/日の出ハイム 【GUSH】


〔2008/11/10〕

★★★★☆

オレはまっすぐお前を見ていたい。

うちのクラスの気になるあいつ、道永。ある日あいつは
「タカ。オレ、先生に片思いしてるんだ」と、そっと教
えてくれた。でもオレはあいつの悲しそうな顔を見ると
胸が痛む。先生なんか止めとけよ。そんなツライ恋じゃ
なくてオレにしろよ・・・。
タカはミチに、ミチは先生に、そして先生はタカの兄に・・・
不器用片思いの行方は?

はぁ〜、シュワっときた。
タカとミチの甘酸っぱい恋と、タカの兄・トシと教師・アユ
のほろ苦い系の二つの恋愛が交互になっていて、あっちで
キュン、こっちでキュン、とときめきまくりんですよ。
不器用で、言いたこといっぱいなのに上手く言えない、みた
いな含みのある切ない表情を描いたら絶品ですねぇ。しかも
今回4人とも田舎の素朴な感じでいってるので、余計にもど
かしくて切なくて。

自分的ナンバーワンは、やっぱ帽子追っかけるシーンかな。
もぅ、何、この兄弟。かっこよすぎ!
受を超可愛がるんだろうな〜。ん〜表紙を見てさらに余韻。


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イトラコナゾール